2011年1月31日月曜日

佐治晴夫 博士「14歳のための物理学」出版記念レのクチュア!

  佐治晴夫 博士
「14歳のための物理
学」出版記念 レクチュア


さて、本日1/31は、佐治晴夫先生の新刊が発売される日です!
そして、今日は先生のお誕生日でもあります。

そんな佐治先生が、昨日、1/30、先生のバースデー・イブの日に、cafe松風窓に来て下さいました!





新刊の出版記念レクチュアを、
私たち桜月流がプロデュースする
松風窓でしてくださることになったのです。







まだ、店頭にのぼっていない出来立てほやほやのご本を持って、
先生は風のようにさわやかに私たちの前にやって来て下さいました。

発売前に、そのご本を誰よりも先行して最初に目に出来た40名! 

ほぼ、5日で完売したこのレクチュアのプレミアチケットを持った33名のお客様、そした私たち。
本当に素晴らしい、感動の1日でした!!
















今回は、先生のお手自ら、可愛らしいビー玉での落下実験や、
紙飛行機を飛ばしての飛行実験で、ものがだんだんと加速することや、
位置エネルギーの話をしてくださいました。

「落ちる」ということ、虚数、不確定性原理…

そして、太陽と地球とお月さまの距離感を、
「太陽=りんご」に置き換えて、
りんごと小さな小さなきらきら光る銀色の砂糖菓子を使って教えて下さいました。


ご本は、とってもシンプルな装丁で
美しいのです。

♪ が 上から下へ落ちている…というデザインが
ほどこされていて、最後、その ♪ が横になって
ハイヒールの形になっています。

(あ!先生は数学と恋愛のお話もそっと聞かせて下さいましたよ。)


1部と2部のレクチュアの合間には、旬の「うぐいす餅」と抹茶玄米茶がでます。
その間に、別のスタッフが先生のお誕生日ケーキの準備をします。
そして、キャンドルを立てて、先生のお誕生日のお祝いパーティになりました。


この写真からは見えませんが、
実は、先生の正面側には
ずらっと人々がカメラを持って並び
記者会見のようになっていました。

そして、このケーキには
プレート3つも乗っていて…

★ 「14歳のための物理学」
★ 出版記念おめでとうございます!
★ Happy Birthday 佐治晴夫博士

という文字が、ぐるりと取り囲んでいます! 先生はビックリしながらもとても喜んで下さいました!


このレクチュアに参加された方のみに
とってもプレミアムな究極のサイン本
が渡されました。

実は、先生のサインで有名な
“スプーンでお星さまで掬う”というデザインの絵の
印鑑を、この40冊にのみの限定でおしてくださったのです。

その印鑑との調和を考えて
先生は漢字で「佐治晴夫」とサインをしてくださいました。

超プレミアムなサイン本です!!!







本当に、素晴らしく楽しい会でした。
先生は、予定の新幹線の時刻を急遽遅らせてくださり…
結局、4時間半ほどを私たちと過ごして下さいました。














私の「算数理科の会」の先生、高校生の光君も同じ天文部の実桜ちゃんと一緒に来てくれました。
この光君のおかげで、今の私のほんのちょっとは向上した算数理科頭脳があります!
本当に優しくてよく出来る男の子。
レアな物理のノートを開いてくれて、絵を描いたり、モノをまわしたり転がしたりしながら、
私に数学や物理の初歩の初歩を教えてくれています。
今日、先生をお招きするにあたって、主宰である私が、少しでも勉強しておきたい…
と、その思いを理解して彼が私を手取り足取り助けてくれたのです。
だから、光君は私の小さな恩人です。
今年の文化祭では、先生に影響を受け「真昼の星」を見せるプロジェクトに挑戦すると言っていました!
(その時は、皆で応援にかけつけたいので、またブログでお知らせしますね!)

真昼の星、と言えば。
今、先生と女優・新垣結衣さんのコラボ企画「新垣結衣と真昼の星」というプロジェクトがあり
そのDVDがこれから発売されます。
先生もご出演されており、お二人のトークや、最先端「真昼の星」映像も収録されています。
この企画には、私も少しですがご協力させて頂いておりまして。 出来上がりがとっても楽しみなのです!
(この情報もまたブログでお知らせ致しますね!)



佐治先生には、本当に感謝の気持ちでいっぱいの
世界で一番贅沢な授業でした。

私、今日は先生をお迎えするために
ピンクの袴を新調しました!

先生が、「乙姫様みたいですね」と
言って下さいました!! ヤッター!!褒められた〜!!

これから、cafe松風窓は、和カフェに生まれ変わるので
乙姫様もひとつのコンセプトになりそうですっ!

あ! それから、最後にひとつ、私の自慢話を聞いて下さいませ。
この新刊「14歳のための物理学」の最後の方に載っている写真。
佐治先生がパイプオルガンを弾いておられる写真ですが、
その写真を撮ったのは私です!! ヤッター!

編集者の松澤さんが、数ある写真の中から選んでくださったそうです! なんて素敵な思い出…。
ぜひ、ご本をお手にとったら、写真も見て下さいね。

   昔、14歳だった人たちへ… 

 「14歳のための物理学」 春秋社 (¥1785-)

今日、このレクチュアに出席できなかった皆様も、またそれ以外の方々も、桜月ファンの皆様も
ぜひ、オススメです! お読みになって下さい。新しい世界の扉が開かれて、物理学が好きになります!




これは、
皆様にもプレゼントした
小さな★のかけらです。



先生と先生バースデー・イブを
過ごさせて頂き、私たちは本当に幸せでした。

こんなに素晴らしいレクチュアでしたから
何かの形で残してゆきたいと思っています!!


佐治晴夫先生、本当にありがとうございました!

そして、ご来場頂きました皆様、本当にありがとうございました!
これからも、桜月流、松風窓もお心にかけてくださいませ。

また、抽選によってご来場頂けなかった沢山の方々、申し訳ございませんでした。
ぜひ、次回こそ、お会い出来ますように。

2011年1月27日木曜日

バースデーをお祝いしてもらいました!



1/25は私の誕生日なので、
皆がお祝いをしてくれました!!

ありがとうっ!!
可愛いミッフィーグッズや
桜の香水等…
プレゼントも
もらってしまいました。



子供じゃないのに、
いつまでも
お祝いしてもらえて…
幸せ者な私です。


大好きな
ストロベリーを
いっぱい
食べました!!







今年は、これから4月にむけての「衣川幻想〜完全版〜」に集中!
桜月流のエンターテイエント元年にしたいと思っています。

同時に、パリでの活動と
これからイレーナと進めるオランダでのコラボレーションにも
意欲的に挑戦したいと思っています。

桜月流のメンバーが増えてくれて
すごく嬉しい今日このごろです。

沢山の若手の女の子、男の子、あわせて応援して下さい!

イレーナに「シャイ・アイズ」と呼ばれている石川奈緒美。
そういう芝居の雰囲気から命名された「コールド・ハート」の杉原ちゃん。

心が折れてしまった…と弱音を吐いて、女子にいじられている宇野君。
かなりイケメンでサービス精神旺盛の弘太君。

彼らのことも追ってどんどんご紹介したいです!!

2011年1月22日土曜日

日芸公演まで、あと1日!!

  衣川幻想〜序章〜 公演まで、あと1日!!

このチラシは、4月のグローブ座公演用のものです!

23日に公演する作品は、この4月の舞台の序章となるストーリーの番外編。
皆さんにも楽しんで頂ける、とてもいい小作品が出来上がりました!


これは、弁慶役の松木君、演出をしているので
亮太君がアンダースタディで入ってくれていましたが、
やっと本役で通し稽古ができました!

若手の新人は衣装をつけての稽古。
衣装は意外と重くで、動きずらくなります。
そこも計算しておかなければなりません。

とくに、今回のような時代ものだと…大変です!


私も、トレーニングウエアだとどんなに動きやすいかと…
今回の衣装が重いだけに考えちゃいますが。
そこはそこ、やはり、衣装にパフォーマーが助けられることもまた然りです!
折り合いをつけて慣れて行かなければなりません!!


衣川幻想では、私は源義経役。
1/23(日)の日大芸術学部公演は、皆、時代衣装で全員出演します!
どうぞ、皆様、応援に駆けつけて下さいませ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★江古田駅&江古田キャンパス 落成記念パフォーマンス★

平成23年1月23日(日)
日大芸術学部 江古田キャンパス 大ホール(大講堂)
http://www.art.nihon-u.ac.jp/about/campus/map.html

開場 13:00 / 開演 13:30
入場無料

〔スケジュール〕
13時30分〜  練馬区長の挨拶などの式典
14時10分頃〜 桜月流/OーGetsu Ryu  《衣川幻想〜序章〜》


30分ほどのステージです。

2011年1月21日金曜日

2011年1月20日木曜日

戸田朱美ちゃんと



こんな風に、夜、篝火の中での屋外でのステージは
桜月流を観て頂くのに、一番いいシュチエーションです。

本日は、13時〜22時までのお稽古でしたが…。
もう全然時間が足りなくて…。
夜、寒い公園で、ひとりのパフォーマーが大特訓されました。

若手は若手の悩みがあり、
中級の者には中級の者の焦りがあるもの。
上級になればなるほど、テクニックへの探究心が増します。
初級者はやらされて過ごしますが、その先になれば、自分でやろうとします。
それぞれがそれぞれの課題を抱えながら、ベストを尽くす本番を迎える準備をする。

1/23の本番まで、あと数日。
それで…ひとりの者が師範達に囲まれての大特訓になったのです。

月は14番目できれい。
お月さまも、見守ってくださっているようです。

でもその特訓の様子は、お届けできないので。
今日は、朱美と私の屋外でのステージ風景で、夜と剱の雰囲気を感じて下さいませ。



夜の静寂の中でのパフォーマンスは、集中しやすくて
桜月流のメンバーは皆、好きだと思います。

ぜひ、また、こういう機会を増やして参ります!!


↓ 朱みん のステージ後のオフショットです!! キュティ。

2011年1月19日水曜日

1/23(日)日大芸術学部でのステージ!

私、松木、石綱、昌志の母校でである日大芸術学部の新校舎の祝賀ステージに、
桜月流が総勢15名で出演致します!!


ー江古田まつりFINALー
★江古田駅&江古田キャンパス 落成記念パフォーマンス★

平成23年1月23日(日)
日大芸術学部 江古田キャンパス 大ホール(大講堂)
http://www.art.nihon-u.ac.jp/about/campus/map.html

開場 13:00 / 開演 13:30
入場無料

〔スケジュール〕
13時30分〜  練馬区長の挨拶などの式典
14時10分頃〜 桜月流/OーGetsu Ryu  《衣川幻想〜序章》


25分ほどのステージです。
ぜひ、皆様、お越し下さいませ!!

2011年1月18日火曜日

焼鳥屋さん


昨日の晩のことになりますが。
イレーナと焼鳥屋さんに行きました!



彼女が、「Yakitori!!」と、
言ったからです。

いろんな写真で見たことがあったようです。




嬉しそうに!!
イレーナが焼鳥をパクリっ。

松木君が、一生懸命英語で説明します。
このところ、松木君の英語力のアップ度は
すごいと思います!!














この、七輪も可愛いですよね〜。
イレーナが、出て来るお料理を見る度に、「Beautiful!!」というので、
改めて、いろんなお皿を見ますが…そう言われたら、当たり前だけど、
日本食って全部美しくもられているものですね。

改めて、感じました。
青物が添えられていたり、高くもられていたり、いい具合に重ねられていたり。
ちょこっと置かれている山葵も生姜も…そう言われたら…きれい。

お茶事とか、お会席とか、京都の和食文化からの発祥なのでしょうが
日本食って、すごいんだなぁって改めて思いました。

ま、フランス料理もすごいですけどね。
双璧ですね!!

2011年1月17日月曜日

稽古場の私の机

二刀用のヒレ付きの剱と、
革の木剱入れ。携帯と時計と、サントリーのお茶。
ミッフイのタオルの中は、吸入器。

このミッフィのタオルは、
イレーナにもらったものです!



毎日、私の席には
皆がこのセットを
しておいてくれます!


さて、ミッフィ、ダンボ。
ノートも同じモスキーだし。

私とイレーナは
好きなものが似てます〜っ。

Baby Tree の話 2

先日のBaby Treeの話の続編を書きます!!
不眠不休の断食7日間の山篭りのお行の話の途中でした。


3日目
「何でこんな行をしているんだろう」

5日目、空腹より寒さ。
正座もあぐらも痛くて。
お経を読む姿勢は倒れ込むようになり、法剣の稽古は、力もなくふらふらな状態。

6日目の昼…。身体の限界。戒をおかして、お経を読みながら…倒れ込み伏すような姿勢となっていた時。
「姿勢を正せ!」という天の声!
ハッとして…、畏れ、ただ静かに姿勢を正すと…。
すーっと天と地とに結ばれて自分がまっすぐになりました。
全ての痛みが消え、天と繋がり真っ直ぐになったと感覚。

そして、7日目。  というところまで、前回お話ししました。


さて、いよいよ、山をひとまわりして来なければならない、
最後の難関が私に迫っていました!
私は、夕方になる前には戻って来なければ危険なので、
まだ早いうちに山の御廻りを開始したのでした…。

山は険しく、岩がごつごつとしており、
私は手を伸ばし岩に手をかけて、山を登らなければなりませんでした。
体力の限界、何をするにも力が出ません。でも、日が暮れるまでには山を回って
毎日お教を唱えてきた山頂のお堂前にたどり着かねば道に迷います。

どれだけ歩いたでしょう。8割は過ぎ、あと少しのはずなのですが、
登りの急斜面が厳しくて自分を叱咤しても叱咤しても…足が進みません。
だんだん.、目はかすみ、膝は折れ、私はとうとう野に伏すように倒れ込んでしまいました。
土が私の頬にひんやりしました。
その時、私は、目の前にひとつの小さな小さな木を見たのです。

伏した私の目線の先に、その小さなBaby Treeは立っていました。
その木の立っている形が美しかったこと…。
私は、地面に顔をつきながら、そのBaby Treeの美しさに息をのみました。

枝のすっと活き活きと伸びた、その形。バランス。葉の緑。

木々の間、すけて届く夕日の赤にキラキラと…Baby Treeは立っていました。

こんなひと気のない山奥で、こんな小さな背丈の、生まれたての木。
私がこんな姿勢にならなければ、見る事もなかった木。
こんな山奥で、一生誰も、Baby Treeのことを見る者はいないかもしれません。

なのに、そのBaby Treeは、誰に見せるわけでもないのに、
本当に美しい形でそこに立っていたのです。

人が見ていなくても、神様が見ているってこと?
神様が見ているということは、人が見ているってこと?

そうだ…。そういうことなんだ!
私は、Baby Treeを見て、そう思いました。

こんな小さな木が、私に教えてくれたのです。
昨日、「姿勢を正せ!」と言われたばかりだったのに。
私は、もう、その言葉もすぐに忘れ、こんな風に倒れ転げていました。

こんな小さな木がこんなに美しく頑張っているのに。
私は、舞をまう者でありながら、なんということ!
私は何をしているのだろう!!!

私は、Baby Treeをただただ見ながら、そう悟ったのです。
そして、私は、ゆっくりと立ち上がりました。
そして、このBaby Treeのように生き、歩こうと思いました。

背筋を伸ばし、ちゃんと自分の足で一歩を踏みしめました。
1歩、1歩、ゆっくり歩き出しました。
大きな岩のかたまりを登るのも、神様が見ておられるのだと思いました。
あの、Baby Treeのように、私も立とう、そして、その姿の連続で歩こう、そう思いました。

その心持ちで歩き出せば、その険しい山道の登りの終点は、もうすぐでした。
そして、広くひらけた山の踊り場に出ました。
山から世界が一望できます。美しい山々のアヲ、雪の白、空の赤。

その瞬間、さーっと風が私のもとへ吹いてきました。
私は、その本当に心地よい風に、身も心も清められたように感じました。
なんと清々しい気持ち。

私は、その場所で歌舞しました。
誰がみていなくても、神様が見ている。
そして、神様が見ているということは、人が見ていることと同じなんだ。
あの、Baby Treeのように…無心でただただ美しくいること、立つこと、立ち続けること。
それが、大事なんだ…。


私はアーティストなのに。何やってたんでしょう。
あんな小さな赤ちゃんの木が、あんなに頑張っていたのに…。

これが、私の Baby Tree の話です。
あの右に左にと美しい調和とバランスと質感で枝をのばし立っていた小さな木。

私は、あの Baby Tree を一生忘れません。


この話を私は松風窓でイレーナに話したのです。
彼女は、すごく感動したと言ってくれました。
「Beautiful Story …」そう言ってくれました。
この日、私とイレーナはすごく仲良くなったと思います。
その日からあっという間に日にちが経って…
1/4に来日した彼女との東京での日々も、半分を過ぎてしまいました。

私は、毎日のように、彼女に日本食を紹介しています。
天ぷら、お刺身、お好み焼き、みそラーメン、フライ、カレー、すき焼き、焼鳥。
稽古の後、彼女とのディナータイムは、あっという間に過ぎてしまいます!

写真が整理できたら、続々ご紹介しますっ!

2011年1月16日日曜日

イレーナと、とっても楽しい日々で

イレーナとの毎日は、すごく刺激的で楽しくて。
ぜんぜんブログが書けません。なぜなら、
ずっと一緒にいて睡眠が3時間の日々なのです!
私、今日、赤信号停止で立ったまま寝てしまいました!

下記ブログ、ご覧下さいっ! 英語ですが。
私が写真を撮っています。
それを整理するのがやっとで、いつも一日が終わってしまいます。
(私が写っている写真は、メンバーが撮っています!)

baby Treeの話もそのままで…すみません!
今日は、寝ますっ。
さっき、雪が降ってくるのを見ました。
初雪です。


オランダ演出家 Helene Meyer による
桜月インターナショナルブログ配信中!
http://o-getsu.jp/kmb/

2011年1月14日金曜日

松木君と石綱君と昌志君と

メンバーの松井桂子ちゃんのお芝居を観てきました!



 阿佐ヶ谷での公演。
 道場へ行く前に、
 師範の先生たちと一緒に。

 師範全員が一緒に揃うのは、一ヶ月ぶり。
 そして、終演後、忍者のように各々次の場所へ。
 ほんの一瞬の全員PHOTOでした!
                   










♪ 彼女の三人芝居「トランス」の詳細は衣川ブログをご覧下さいませ。

  Baby Treeのお話は、Next Timeに!

2011年1月12日水曜日

“Baby Tree”の話 1  



イレーナとのディスカッションは
毎日、すごく刺激的です。

稽古が終ると、
夕食を一緒に食べながら
いろんな話をします。

一昨晩、私は
密教のお行をした時の体験を話しました。

自分に起こった物語は、感情が伴うので
カタコトの英語でもすごく伝わります。
とくに、彼女はとってもカンがよく、
きっと価値観が似ているのでピピピっと
言いたい事が伝わります。


そのお行は、不眠不休の7日間の断食行でした。1999年のことです。
12月、真冬で雪のちらつく山頂。密教の荒行で有名な、ある山に籠ってのお行です。
まさに、天狗さんのような装束を着て、真冬の山に入りました。

お堂にも入れてもらえず、筵ひとつだけもらい、般若心経を読むか、法剣の行をするかの日々。
寝ない、食べない。水だけ飲んでいいのです。
しかし、水は、山の中腹の泉である赤水を汲みに行かねばならないので、体力がどんどん低下するので
1日コップ二杯ぐらいにおさえておかなければ、わざわざ険しい山を下らなければなりません。
そして、最後の日である7日目の昼間に、山をひとまわり歩くのです。
これが、行のクライマックスへの階段で、本当に辛かった…。

何か祓いたい(家族との不和、病気など)場合は、山を左巻きに登り。
心願成就を叶えたい場合は、山を右巻きに昇ります。

私は、辛く空腹で寒く厳しい、その行の最終段階の山道を右巻きで歩きました。
桜月流美剱道の発展という心願成就があったからです。

最初の頃は空腹で空腹で、死んじゃうんじゃないかと思えて来ます。
そして、だいたい3日目ぐらいになると
「何でこんな行をしているんだろう」という考えがぐるぐるとまわります。
5日目、空腹より寒さ。そして、正座もあぐらも痛くて。
お経を読む姿勢は倒れ込むようになり、法剣の稽古は、力もなくふらふらな状態になりました。

その夜。月はほとんど見えないような、新月手前の細い有明の月です。
雪の中、深夜に唱えるお経の声は、もうでなくなってきます。

6日目の昼…。昼間は太陽が出てくれさえすれば、本当に暖かいのです。
太陽は本当に全ての生みの母だ!という思いでいっぱいになります。

しかし、もう身体は限界。私はお経を読みながら…戒めを破り
もう倒れ込むような伏すような姿勢でお経をたどたどしく読み上げていました。

すると、天から声が聞こえたのです!

「姿勢を正せ!」 

はっきり、そう言われた気がしました。
私は、ものすごくハッとして…、畏れ、ただ静かに姿勢を正しました。

すると、どうでしょう。

あれだけ、身体のあちこちが痛かったのに、
急にすーっと天と地とに結ばれて自分がまっすぐになりました。
そして、全ての痛みが消え、私はすーっとストレートに天と繋がり真っ直ぐになりました。

そして、7日目。
いよいよ、山をひとまわりして来なければならない、最後の難関が私に迫っていました。
私は、夕方になる前には戻って来なければ危険なので、まだ早いうちに
山の御廻りを開始したのでした…。


長くなりました。
続きは、明日にしますね。
こんな話をイレーナはまっすぐな瞳で、頷きながら、吐息のような声で相づちをしながら
私の話を聞いてくれます。


では、続きは明日。




2011年1月11日火曜日

イレーナとのセッション!

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今、江古田駅の落成と、日本大学芸術学部の新校舎完成で
お祝いムードにわく江古田なのです!

その記念式典に、桜月流が出演することになっています。
1/23(日)13時半~ 大講堂にての行事です。

桜月流の出演は、14時頃と、聞いています。

その作品を、今、イレーナと一緒に作っています!

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彼女は、桜月流 Sword の動きの美しさ、
Nature Things を手本にしているところ、
そして、そのエナジーが好きだと言ってくれます。

今日は、剱がある方向に流れる時に身体は逆のベクトルに方向をとることや、
クイック&スロー 緩急のこと。
私たちが余韻を微細に感じて、波紋のようにその雰囲気を
広げてゆこうとする感覚などについてを、伝えました。

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彼女は、丁寧に美しい文字で、文章を書きます。
オランダでの論文になり、学生達もその成果を待っているとのこと。

とても、光栄な桜月流です!

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朱美も相澤も、細部の細かい動きのチェック。
稽古にも熱が入ります。

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オランダ演出家 イレーナ・メイヤーによる桜月流レポート
「Helene Meyer's Blog」はコチラから
http://www.o-getsu.jp/

2011年1月10日月曜日

道場「初剱」でした!

道場での「初剱」の日です。
6日月が、きれいにあがっています。

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今日は、桜月流の昇段試験
「剱位の定め」の合格発表がありました。

最高位の段位となった者は
吉田、戸田、相澤の3名。

彼女達は二段に昇段です。

桜月流の上位陣が
全員女性というのも、
時代を反映している気がします。

頼もしい限り!




二段に続いて、
上 一位の剱 は、一宮。 またまた女性。

イレーヌからも祝福の拍手をもらい、新しい年の道場稽古がスタートしました! 

2011年1月9日日曜日

稽古

今日は、女武者の世界の稽古が中心になりました。
渚


彼女は
新人の渚。

高い声で
コロコロっと
鈴のように
笑います。

が、今は
真剣モード。


泉

このグループの
先頭に立つのは、
泉。

なかなか、
気の強い
剱を振ります。






イレーナが稽古に加わってくれたのは、とても刺激的!
剱イレーナ

















私たちは、共に、
トラディショナルと新しいものを融合させること、
様式美を重んじること、
言葉を越えること、
に価値を意味を見いだしていて。

そして、「ストーリー性+抽象性+フィジュカルアート」が好きなのだ!

先生イレーナ

















今日から、 イレーヌ・メイヤーによる「桜月レポート」が
海外版ブログ http://o-getsu.jp で配信されます!!

2011年1月8日土曜日

佐治晴夫先生のレクチュアに向けて、算数理科の会!

1/30(日)に宇宙物理学者の佐治晴夫先生が、
桜月流のプロデュースしているカフェ松風窓で講演を開いて下さいます。

そこで、私は、ほんの少しの予習をしたくて…
とある高校生をヘットハンティングして来たのでした!

年末、私が国立天文台に行った日、
そのガリレオ君と出会ったのでした。
彼は、出来たばかりの高校天文部の部員で星が大好きな男の子。
その夜、寒い寒い草原で、すばるの写真撮影をしていたのでした。

最初は、天文台の研究者だと思ったのです。
その時、星を見ていたので、周辺は真っ暗…
ほとんど顔もわからぬまま私は声をかけました。

「何をしておられるのですか?」

そんなひと声から、私はいつもながらの弾丸トークをしかけてしまいました!
純粋な4人の高校生は、さぞかし驚いたことでしょう。

でも、その4人の中でひと際背の高いシルエットの
ガリレオ君がとても親切にとても優しい声で答えてくれたのでした。

彼は、どんな質問にも真摯に答えてくれ、自分達が撮影した「すばる星」を
見せてくれました。そこには、20粒も30粒もある「すばる」のアップ
写真がありました。

「すご~い!こんなに写真撮れるの??」
その日、空はすごく晴れていて、目視でも「すばる」のぼやっとした
かたまりが見えていました。

あれこれすごく楽しくて。
そして…私は思い切って、わがままな家庭教師のお願いに踏み切ったのでした!

ガリレオ君は、そんな私の横暴な要望も、快く承諾してくれ、
そんな星が取り持つ縁で今日の日が実現、
本日、ガリレオ君が松風窓に来てくれました!!

そして…早速の勉強会!

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小説家の土屋ちゃんと一緒に、私はガリレオ君に算数&理科を教わったのでした!

ひやー!!
感激です!!

わかった!! とけた、数式!代入できた!

えー!! その力とその力のバランスがとれてるから無重力なの!?

え!! じゃ、そのりんごが地球よりもし重かったら…
そのりんごに私たち引っ張られちゃうの!?
え~!!! それが、ブラックホールの原理なの!?

ガリレオ君、何でも教えてくれます。
高校2年生。
私の目に狂いはなかった。
というか、真っ暗で見ていなかった。
私の感覚に狂いはなかったのだ。


「ね、これ、何?」
「あ、それは、作用と反作用、アクションとリアクションですよ。
このノート見て下さい。」
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すごい…物理の授業の、なんてレアなノート。
福山さんも真っ青な、ガリレオ君なのでありました!

この授業の内容は、詳しくは書きませんね。
全ては、佐治晴夫先生のレクチュアに向けての私のわがまま勉強会なのです。

こんなに楽しい物理学。わかれば、本当にもっともっと楽しいはず。
佐治先生が、今回、どんな物理学のお話をしてくださるのか…
超わくわくします!!

演出家 イレーナ・メイヤーさん 来日!

メイヤーさんの来日!
桜月流一同、心からの歓迎です!


午後からのミーティング。
はじめての稽古、4時間を一緒に過ごし、意気投合です!
彼女は、オランダで現代的な手法のシェイクスピア演出等をしています。
王立のアートカレッジの教師でもあります。

メイヤーさん






















稽古の後、今日は1/7なので、私はイレーナのために
七草粥をご用意しました!

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七草粥を作ってさしあげたのです。


百人一首の

『君がため春の野に出て若菜摘む 我が衣手に雪は降りつつ』

の和歌を歌舞いしてから、
七草の刻み歌を歌いながら若菜をトントンと
和紙の上で切り…そして、お米から炊いたお粥の中にいれます!

七草粥JPG













これで、一年間無病息災です!

イレーナは、日本文化が大好き!
毎朝、近くの浅間神社さんにお参りに行っているし、
能も舞踏も、お刺身もご飯も、大好き!

でも、桜月流が一番好きだと言って下さいます。
本当に、嬉しい。
この再会を大切に、一緒に冒険の世界へ飛び出したいです!

2011年1月3日月曜日

鎌倉鶴岡八幡宮 秘術「御判行事」を授かる。













源頼朝公ゆかりのかの地にて
「衣川幻想」の完成版を
我が桜月流に作品化させて頂くことのお許しと、
一門一同の技術向上、公演の成功祈願をして参りました。















これは、新春の7日間だけ戴ける秘術。
静の舞で有名な舞殿から、
高き御本殿を仰ぎ見つつ祈り願う法です。















玉串奉天し、神官様の前に立つと…
唱え言葉と共に御神印を額に押してくださいます。
そして、牛王宝印(ごおうほういん)の神符を
授けてくださるのです。
その時、巫女さんが鈴の音が空へと響き渡り
その清々しいこと、心にいっぱい広がります。




















この御神印は、古くは誓約書に使われていたもので
戦場に向かう戦国武士も出陣に際しこの御神印を
戴いたと伝えられています。

この秘術を授けて頂きました。 

桜月流にとって、この鶴岡八幡宮さまは
とても思い出深い地です。
2005年、桜月流10周年の記念式典を
創流日である七夕の頃に開かせて頂き、
この舞殿で一門の剱舞奉納をさせて頂きました。

あの日、この舞殿をスキ渡る風が
私たちの衣の袖を揺らしてくださったこと
忘れることはありません。


さて、桜月流の次回作品「衣川幻想~完全版~」は、
義経と弁慶、そして、頼朝を中心とした物語です。

ここ、鶴岡八幡宮は頼朝が興した鎌倉として
幕府を興した場所。
そして、義経にとっては、兄頼朝の不興をかって、
入ることを許されなかったために…切に思い焦がれた場所。

頼朝が祀られている白旗神社も、ご本殿の東にあります。

今年、桜月流がこの兄弟の歴史を基とした作品を
上演するからには、
やはり、御兄君頼朝公と御弟君義経公、そして弁慶。
この御方々のお守りがなくてはなりません。

本日、かの地にて「御判行事」の秘術の作法に預かり、
心が静やかになりました。

応援してくださる皆様にも、同じ、ご加護がありますように。