その後、疲れがピークに達してしまい、
喉の奥の気管に菌が入ってしまうという大ごとに。
玉川学園のはぎのドクターは、私の喉の守護神的な存在。
いつも、ギリギリの時にしか通わないから、
2005年の舞台「カラフル」とか、
2009年のパリ・ユネスコ公演の直前とか、
治療へいくと泣きそうな記憶が蘇ってくる。
今回も、治療も薬も点滴も、ひと通り、終わり。
あとは静養しかないということで、山荘へやってきた。

山はいいですね。
風が吹き抜けてゆく。
日に照らされた緑が、日陰とだんだんになっていてきらめく。
鳥たちは、めいっぱい歌っている。

まだ、山の中には咲き残っている八重桜があって、私のところへも
花びらを届けてくれる。
ずいぶん今回のことは、呼吸が苦しくて。
ドクターからも呼吸困難になるかもしれないと
言われていたので、しんどい静養だったけれど、
5日目になってようやく、人心地ついてきた。
山の中を散策してみようという気持ちになるまで、
かなりかかった気がする。

山に分け入ると、
山吹がまだ咲き残っていて、水辺の道は天界に続くような
風情だった。

清水、小川の流れは、生命力をもう一度癒しつつ活性化してくれる。

ちょっとかなり病み上がりだけど、
パチリっ!

ウグイスが、何度も歌いかけてる。
綺麗だなぁ。最初の、ほーっというのが、
絶妙なフェイドインで、超絶な旋律になるの、すごいな。
まだ、若々しくて、嬉しくて仕方がないっていう喜びの声だな。
数日前まで、

こういう世界にいたのとはまた、全然違うなぁ。
また、後ほど、上記「真剣による、法剣の儀」ことは、書きますが、
とにかく私は、今日、山荘から降りて、大学に戻らねばならないのです。
一週間、仕事と静養で、まるまる大学を休んでしまった。
遅れが、おそろしいです。
では、いざ、渋谷の國學院大學へ、戻りませう。
