2011年4月30日土曜日

モレスキンの星の王子さまモデルが、やってきた日!

私がツイッターをはじめたのは、今年に入ってから。
最初はすごく難しくて…。

ブログと違って文章量が書けないですし、
自分の独り言みたいなことを、なぜ、人さまにつぶやくのか??
つぶやくようなことは、自分の中に閉じ込めておくことで、誰かに
お聞かせするような事ではないのではないか??などと…
本当に最初はどう書いていいのか、何を読んでいいのか、わからなかったのです。

でも、震災を経て。
とても生々しい現地の皆さんのメッセージを読んだり、
テレビ等では出て来ないようないい情報があがってきていたり。
何となく、そのツイッターというもののある一定の価値にも気づけて来たところな私。

そんな折り、ツイッターに書かれていた「モレスキンが星の王子さまのノートを出したよ!」
という記事を目にしたのです。
さらに、商品紹介の可愛い事。→ モレスキン/星の王子さま


キャー!!
私は、大の「星の王子さま」ファンです。
フランスに行ったら、どれだけの王子さまグッズを買って来るかしれません。
しかも、モレスキン。いいところをついて来るではありませんか〜っ!!

私は、すぐ、その記事をツイートしている方々に
「どこに売ってるの?どこで買ったの?」等と質問を投げかけました。
もう、売り切れてるらしい…という声の中、ある方が、あるネット購入先のアドレスを
教えて下さったのです。早朝、その連絡が入り、私はすぐにアクセスっ!




大小2冊。
このモレスキンの
星の王子さまモデルを
ゲットしたのでありました!

嬉しいっ!
今日、家に届きまして。
感激の一日でありました。

これは、全てツイッターでの情報。
この件について、私に10名以上の
方々が関わってくれ、応援してくれ、
情報をくれ、手に入ったことを
一緒に喜んでくれたのでした。

お顔を見た事もない皆さんなのですが、王子さま好き、モレスキン好き、ステーショナリー好き
というような方々が情報を提供して下さった結果、このような喜びに到達したのでした。

ツイッター…
有り難いものでもありました。

まだまだ、私には難しいアイテムではあるのですが
この度は、多くの方々にお世話になりました。
本当に本当に、感謝。皆さんにもご恩返ししなければと思いました。

2011年4月29日金曜日

「真昼の星を観よう」DVD 新垣結衣ちゃん+佐治晴夫博士


「新垣結衣と真昼の星を観よう」
というDVDが発売されたのをご存知ですか?

新垣結衣ちゃんと、
そのファンの皆さんに
佐治晴夫先生が「真昼の星」を
見せてあげるいう企画が実現し、
長野で開かれたその一大イベントが
DVD&ブルーレイになって、
4/13に発売されたのです!


真昼の空にダイヤモンドのように
輝く「真昼の星」。
皆さんはご存知ですか?
私は10年ほど前に、
先生に玉川学園の天文台ではじめて
観せて頂きました。
その時の感動は今も忘れられません。
本当に美しかった。
この世では観たことのない色です。

そんな「真昼の星」をガッキーがファンの皆さんと共に観よう!!
ゲストに、佐治晴夫先生をお迎えして星の話、宇宙の話をレクチュアして頂きながら、
「真昼の星を観よう!」というイベントのドキュメンタリーDVDなのです。

この企画をしたのは、放送作家の倉本美津留さん。
私も、本当にささやかにご協力させて頂いた形になっており、
最後の字幕ロールに私の名前も上がってきます!
(倉本さん、お気遣い頂き、ありがとうございます…。全然何もしておりませんのに…。)

さて、このDVD、勿論、ガッキーファンは当たり前なのですが、
そうでなくても、きっと、星のこと、宇宙のこと、ガッキーのこと、そして佐治先生のことが
皆、好きになると思います。
それから、今回、その「真昼の星」を観るまなざしを育てる存在に、
金子いすゞの童謡を中心においています。
それがとてもまたいいのです!

長野、白樺湖の湖畔で行われたこの屋外のイベントで、ガッキーがみすゞの童謡を朗読します。

佐治先生は、皆さんもご存知の通り、大変有名な宇宙物理学者の先生ですが
金子みすゞさんにも大変お詳しい先生です。
(みすゞの童謡集のあとがきなども、先生が書いておられます!)

震災のACのコマーシャルでも、また人気となっている金子みすゞの童謡集ですが、
現代のような時代だからこそ、「真昼の星」や「金子みすゞ」
のような、宇宙を見つめるまなざしが必要な時。
こんな時に、このDVDが発売されたのにも意味があるのかなと思わされます。
それを、ガッキーというキュートで自然体の女優さんが担うというのが、とてもポップでいいのです。


倉本さんに佐治先生をご紹介したのは、私なのですが、そのもともとの発端は、金子みすゞでした。
倉本さんは、ずっとみすゞが大好きで、彼女の詩に曲をつけて歌っていると話してくれたのです。

「みすゞに出会ったとき、『俺と同じこと思ってる!これ、俺やん』と思った」と話してくれました。

それで、
「私、みすゞの童謡集のあとがき書いてる先生を知ってるよ!」と言ったら
「会いたい!紹介して〜」と…。


でも、文学者じゃないんだよ、宇宙物理学者で数理学者で、
NASAの客員教授で、ボイジャーにバッハのプレリュードを
搭載した先生で、ゆらぎ研究の権威で、とにかくすごい先生なんだよ!!

と、話したら「益々、会いたい〜!!」と、倉本さんは言ったのでした。

あれから、何年経ったかな。
そんな倉本さんが、このDVDを企画されたこと、本当に素晴らしいことだと思います。
本当にとっても素敵なDVDです。

冒頭、玉川学園大学の聖堂のパイプオルガンで佐治先生がプレリュードを弾いているところに
ガッキーが訪ねてきて…そこから「真昼の星」へと展開してゆきます。

ぜひ、皆さんもご覧になってください!
初回製作だけ限定で、ガッキーのいろんなキットもついています。

ご購入は、コチラからもどうぞ。
発売日 :2011/04/13
発売元 :(株)アニプレックス 100M
DVD版 :3,500円。

倉本さんもHPにもこのドキュメンタリーのことが書かれています。
http://www.ninpop.com/ninpop/mitsuru/whatsnew/index.html
















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★このイベントは、ある一定の条件が揃わないと観ることのできない“真昼の星”を、新垣結衣と共に体験する目的で、長野・白樺湖で2010年11月27日と28日に開催されたもの。当日は星の鑑賞だけでなく、ファンからの質問に答えるコーナーや、童謡詩人・金子みすゞの詩を彼女が朗読するなど、様々な企画が行なわれた。BD/DVD には、この2日間の模様や、昼間の空にダイヤモンドのように輝く「真昼の星」映像も収録。さらに、ET探査の権威であり、NASAの客員教授でもある佐治晴夫博士と新垣結衣の対話映像も収録。彼女が「宇宙の法則」から「自分の知らなかった自分の内面」までを知る瞬間が収められているという。
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2011年4月28日木曜日

赤坂プリンスへ、行きました。

今日は、紀尾井ホールで開かれたパブロ・カザルスによせるコンサートのお手伝いをすることになっていた。
カザルスホールを愛していた有名音楽家60名が集まっての大音楽会。
そのリハーサルを、福島から避難で赤坂プリンスへ来ておられる方々を
ご招待させて頂くという企画がありました。

いわきから子供と一緒に来た若いお母さん、
原発の職を失って東京へ転職を求めていらしたご夫婦…。
様々な方がおられました。

赤坂プリンスから紀尾井ホールまでの10分ほどの道のりを
皆さんと話しながら歩いた。

いわきナンバーの拒否の話、物資の届かぬ南相馬の話、
子供を心から心配するお話、年老いた両親は福島を離れないという決心。
いろいろと聞かせて頂いた。

本当に…試練をいっぱい抱えてしまわれた皆さん…。
だから、まず、放射能関連の無知から、福島の方々に失礼なことを言うのは辞めましょう。

反対の立場だったら、どんな気持ちがするか。
その想像力が、今の日本人に一番大事なことのように思いました。

皆さん、一流の音楽家の演奏を聞き、
とても癒されたと…おっしゃって帰って行かれました。
音楽をゆっくり聞く経験を忘れておられたようです。
そんな余裕がなかったのですね…。

音楽は人々の心を豊かに、癒してくれる最高の薬のひとつです。
いい音楽がいっぱい溢れたら、きっと平和な世の中が来ると思う。

今日は、私もリハーサルをご一緒に聴きながら、そんなことを思いました。

2011年4月26日火曜日

桜奉納 “ 桜月流美剱道の美剱舞 ”



 花咲く御世の春は来ぬらむ…

 ヤマト歌を歌いながら舞いはじめると
 鳥たちが集まってきます。

 桜奉納にあがって、
 鳥たちと共に歌っていると
 自分が鳥の中に入ってしまって
 一緒に飛んだり歌ったり舞ったり
 しているような…そんな気持ちになります。

 






桜の園と呼ばれる
この地では、竪琴で春の歌を歌いました。

田んぼ、桜、空、風。
声が、山に跳ね返って
戻ってきます。

風が榊を揺らします。
桜も波打ちます。
そんな中で、歌わせて頂くのは
本当に幸せです。








滝桜にて、歌をご奉納させて頂いた時も
鳥たちがたくさんやってきてくれました。

祠には、コノハナサクヤヒメさまでしょうか、
桜の花の神様が祀られています。

















5月初旬、今年最後の桜ツアーに出ます。
日本は、桜の国。
春の間中いっぱいの桜が楽しめます。

まだまだ、これからも山間部の桜たち、八重桜…
有名なナラヤエザクラもこれからです。

日本って、本当にいい国ですね。

        ー神谷美保子ー

2011年4月24日日曜日

早朝、霧雨の滝桜もと、「花数え歌」を歌いました。


 滝桜のもと、春を告げる歌
「花数え歌」を歌わせて頂きました。















福島の滝桜は圧巻ですね。
樹齢千年のエドヒガン桜です。本当に美しい枝ぶりです。
霧雨の中、鳥たちがたくさん集まって歌いはじめます。
桜の花ひとつひとつは、とてもこぶりで、下向きに鈴なりに一重で咲きます。

ここは、本当に桜の園。丘の緑に千年の一本桜が咲く。
ひととき、息をのみます。
ゆっくり見上げると、原発のことも忘れてしまうような…
本当に神宿る桜です。

三春の滝桜と言われる、この地は桜と桃と梅が同時に咲きます。
三つの春が一緒に来るから三春と言うのだそうです。
福島を車で広く走りましたが、この辺りは本当に桜と桃と梅が同時に咲いていました!
不思議な光景です。

滝桜は、三春の、福島の象徴の桜です。
滝桜は、本当に元気に咲き誇っていました。

春が、福島にも訪れて、今年も滝桜は元気に咲いていました!
今年の福島の桜の花は格別です。特別な意味を持ちます。
この生命力は、私たちを、日本を、世界を元気にする特別な花の霊力だと心から思いました。


その滝桜のもとで、私も春をよぶ「花数え歌」を歌わせて頂きました。
近々、YouTubeの動画にもアップされます。

2011年4月23日土曜日

福島県 棚倉のしだれ桜 剱舞奉納


  2011年4月22日
  石剱と桜鈴の 花舞 奉納

    桜月流美剱道
    宗家  神谷美保子




  

2011年4月21日木曜日

鞄の中を整理していたら、ピンクばっかり!


私の鞄の中、
ピンクばっかり!

自分でもビックリしました!


では、福島へ
「花剱の舞」をご奉納しに行って参ります!!

2011年4月20日水曜日

原子力について学ぶこと。風評に惑わされないこと。

ちゃんと、原子力発電のことも学ぶこと。
そして、ばかばかしい風評被害を招いている言動にふりまわされないこと。
どっちも、大切ですね。

このNHKの番組をみると、やっぱり危険すぎる…生命の危険がありすぎるものを
便利性の追求のためだけに人間はもうこれ以上作っては行けないと…考えさせられます…。

NHK番組「原発解体」
http://www.dailymotion.com/video/xhphl5_yyyy-1_tech



また、反対に、この放射能に関する無知から発生する風評にも、
ちゃんと考えて対処しなければならないと思います。

放射線物質が、風邪みたいに空気感染したりしないことをちゃんと知って、
福島の子供達や、被災地の方々に失礼なことを言ったりしないようにすること。
パニックした風評被害によって、食べられる農作物にも変なレッテルをはらないように
自分で考え判断できる大人になりたいと心から思います。
被災地では、たくさん日本人の方々の心が傷ついておられます……本当にお気の毒です。

佐治晴夫先生の毎日新聞の連載記事、本日4/20は、
風評被害についてのことを書いておられました。
とても考えさせられる…衝撃的な記事でした。

佐治博士の不思議な世界「風評被害の広がり」
http://mainichi.jp/area/mie/fushigi/



私も、桜月のメンバーと一緒に話しているのですが、
こんな時こそ、東北のものを食べて、買って、
日頃、お世話になって来た東北の皆さんにご恩返ししなければなぁと、思っています!
実際、美味しいものばっかりなんだし。
今年の桃、ちゃんとできるのかなぁ…。
福島、宮城、岩手、青森。贅沢な味覚がいっぱいのところ。
もっともっと、皆で応援してゆきましょう!


そして、もう、新しい原発は作るのをやめて、
福島を安全に再生させましょう。
これは、日本全体の責任なのですから。
福島の方々だけにおしつけて逃げていい問題ではないですよね。

それしか、日本が
美しいまま生きてゆけるすべがありません。
皆で美しい日本を残してゆきましょう。
本当に日本は美しい国です。各お国、全部、それぞれに美しいです。
こんなに、森と海と空と水と…桜と月の美しい国…他にないんだから!

だから、地球の皆さんのためにも、美しい日本を残してゆきましょう。
私も、そうしたい!! 頑張りたいです!!

福島の野菜を買いたい方へ 通販あります!

お友達に教えてもらってから
お買い物するようになったサイトです!

風評被害に負けず、福島の農産物を応援したい方へ。
どうぞ、ご利用下さいませ!


◆二本松農園
「里山ガーデンファーム」
http://www.farm-n.jp/



◆JA新ふくしま
http://www.ja-cocora.com/?key=c9807879b9c0a7fa2c8f395fed3ec8c9

幸いのさきぶれを司る神さまの話

 折口信夫先生は、『花の話』のなかで中でこんな風に書いておられます。


「花と言ふ語は、簡単に言ふと、ほ・うらと意の近いもので、前兆・先觸れと言ふ位の意味になるらしい。」


花は… 
春の、幸いの、さきぶれなんですね。
本当にそう感じます。


古代の人は、山に自生していた桜を見て、稲の実りを占ったといいます。
その後は、しかるべき場所に桜を植えて、占ったのです。
田んぼをの間ににぽつんと高く咲いている一本桜のある風景を見ますが、
あれはまさしく占い桜ですね。

桜の花が早く散ったら大変。
桜が長く咲いていてくれたら、秋の収穫は豊作となると信じられていました。

お米と桜は、
日本の根本を支えている文化です。

桜月流も海外ツアーに出ますが、
必ず、炊飯器とお米を持ってゆきます。
これだけは、外国へ行ったときの
メンバーのライフラインなのです。

白いごはんさえあれば、
どこの国のおかずでも大丈夫です。
どんなにこってりしても、
お肉オンパレードでも、香辛料でも。

でも、ごはんがなかったら…。
3日ともたず元気がなくなります。






そんな日本人に欠かせないお米の守り神のような存在が、桜の木なんですね。
だから、コノハナサクヤヒメさまは、「水」と「田」と「富士山」と「お酒」と
「火」と「火をおさめる剣」の守り神であらせられるんですね。
幸いのさきぶれとなるものを司る神さまなんだなぁ。

だから、桜を見上げるだけで、私たちは幸福感に満たされるんだなぁ。



2011年4月19日火曜日

cafeのケーキの大試食会!


昨晩、cafe松風窓の春のケーキ
の試食会がありました!

あれこれ、たくさん食べました!
パティシエさんって
いい仕事。夢がある仕事。

地球にケーキやスイーツがあってくれて
本当によかった。幸せになります。

ライフラインと違って
なくても身体は生きられるのかもしれないけど
やっぱりないと心が生きていけない。

芸術や技芸と同じですね。
本当に心からそう思いました!

新作ケーキの登場まであと数日。
どのケーキに決まるのか…わくわくします。
音楽を聴きながら、恋人と話しながら、
お気に入りの本を読みながら…
またまた松風窓に行くのが楽しくなりそう。
女子も男子も、平成の日本人はケーキが好きですね。

2011年4月18日月曜日

ソーラーパネルで、携帯やパソコンの充電ができるバッグ!


これ、欲しい!
アンプソーラー充電器というものらしい。

ソーラーパネルがついていて、
太陽にむけて充電すると、
携帯電話やパソコンの電源が
とれるらしい!!

おぉ。
カッコイイ。
バッグやリュックに
ソーラーパネルがついている商品も
あるみたいですよ。

2011年4月17日日曜日

チェルノブイリのような… たんぽぽ なんだ…。

フリージャーナリストの北村年子さんの記事を見た。
20数年前、福島第一原発の敷地で、1本の茎に2つ花をつけた奇形のタンポポを見た。
と、書かれていた。チェルノブイリと同じだ。

放射能は生命に影響する…ということです。
花も、鳥も、人も…同じです。

私は朝、窓をあけて風を感じるのが大好きです。
今は、桜の季節ですから少し先の氷川神社の桜の花びらが、
私の家の前まで風に乗って舞飛んで来ます。
その花びらが何度も何度も風の中をくるくる巻き上がるのを見ているのが大好きです。

でも、だんだん、こんなふうに窓をあけて風を感じることが
いつかできなくなっちゃうんじゃないかと思ったんです。
実際、福島原発近くの方々は、窓をあけるばかりか、
その家にもいられなくなっているわけで。
その周辺の空気を存分に吸えなくなっているわけです。

どうして、こんな重大な問題を抱えているのに、
テレビは大事な話をそっちのけで、日常的な番組ばかりをやっているのかな。
どんなに隠しても隠しても、もう隠し仰せないのに。
どっかの局ぐらい原発専門チャンネルになってもいいぐらいの事故事件じゃないのかな。

世界中の友達が、日本のことを心配してくれていて。
でも、その度に、私も返す言葉がないです。実際、わからなくて答えられないのも現状です。
私は元気です、としか伝えられない。

皆が健康で、皆が安全で。
皆が日本の土地の上で生きられてこそ、じゃなですか。
どんなにいい仕事やいい商品やいい建築物を作っても、
その土地に生きられなかったら、仕方ないじゃないですか。
地方へ難民して、最終的には外国へ難民しなければならないかもしれない。

昔、小松左京さんの「日本沈没」という映画があったけど。
天災で沈没してしまう可能性だってあるのに、
沈没もしていない日本の土地の上に、住めなくなったらどうするんですか。
住んでいても、どんどん人や動物達が奇形になっていったらどうするんですか。
新鮮な空気が吸えなくなったら、地下帝国にするんですか。
地下帝国を創るのに、また誰かが営利をむさぼるんでしょうか。

春、新鮮な空気の風を感じたくて、自分の家の窓をあける。
そのことが、どんなに贅沢なことなのか、私は最近感じています。
実際にそんな普通のことが出来なくなってしまった土地がたくさんあるのです。

雀やメジロなんかも、
公園や大きな農家さんの家の庭に飛んできてはさえずります。
彼らは、もう何かを感じているかもしれない。でも、今年も巣をつくり子育てをはじめます。
1本の茎から2つの花が咲くたんぽぽ。
小さな世界で起こっていることは、大きな世界でも起こることです。


内閣府に直接の声を届けられるサイトです。
原発に対する自分達の意見を書き届けましょう。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/tyoki_oubo.htm

2011年4月15日金曜日

イギリス、バース寺院のパイプオルガンです。癒しの音楽、剱舞。


私が、はじめて
パッヘルベルのシャコンヌ( f moll )を
聞いたバースアビーのパイプオルガン。

歴史の中で、その熟成されたというか
音が本当に身体にとけ込んで来るような色彩で
天上から降りそそいできます。

私自身の最近の
剱舞の稽古は、室内においては
この曲でトレーニングを開始します。

心身が調います。
根源的な体内の呼吸に近いゆらぎのある曲なのでしょうか。
ここ1ヶ月は、誰の心にも心労があります。
深い呼吸が必要です。

というのも、本当に私のまわりも沢山の人々が寝込んでいます。
避難所の方々に比べたらそんなことは言っていられないのですが…
でも、誰の心もきっと傷ついていて、それを治癒していかなければ
ずっとその心持ちを引きずってしまします。

だから、自分にあった心身の調え方を考える時期なのかもしれません。
自分の心に添った音楽を探したり、桜の花を見に行ったり、剱舞をしたり…。

桜月流のレッスンも5月から開始します。
ゆっくりとした「桜の舞」などもお伝えします。
初心者の方々に、私がご教授するクラスもあります。

三春の滝桜、ほころびはじめましたね。
私だって、こんなに嬉しいのだから福島の方々が、どんな気持ちでしょう。

2011年4月14日木曜日

今年訪ねたい桜のひとつ


逆さ桜を観ることの出来る
この桜の美しいこと。

今年は、こっそり、
この桜も訪ねたいと考えています。

今年は、
人もまばらだと思いますから。


東京のソメイヨシノは
あっという間に
散ってしまった感じがしますね。

でも、まだまだ、これからいっぱい
咲く桜があります。
大切に眺めたいものです。

春と、すずめの子。


カーテンレールの上から、
春の日差しを楽しんでいる
うちのすずめの子です。

お兄ちゃんになったなぁ。


















最初の子供の頃は、羽がはえ揃わなくて
身体も三頭身ピグモンみたいだったんですけどね。

今は、歌も上手になったし、飛行もお手のもの。
大きくなったなぁ。

春は巣をつくる季節だから、お庭の雀たちも賑やかな様子。
その声を聞いて、部屋中を飛び回ります。
本当は、誰かお友達を連れて来てあげられるといいんだけれど…
野生の子と一緒に遊ぶ事はできません…。


もっと懐かしいのは、
この写真の頃だなぁ。
うちに来て2日目。
まだ、クチバシが
黄色いですよね。
本当に小さくて
羽毛がところどころの
はげちょろで。

3時間おきに
ごはんあげて、
部屋の中をポカポカにして
育てていた頃の
しゃらピーです。

もう少ししたら、たくさんのヒナがかえって
家族が増え、鳥達の世界も賑やかになります。

鳥が元気に飛んでいると
ここは安全だって言えます。
空と木々があって、昆虫がいて
花の蜜があって…。
そういう循環のしるしは鳥さんたちです。

鳥さん達が飛んでいる国は、大丈夫。
鳥達が幸せそうにしている土地は大丈夫。

私の、小さい時からの持論です。
今年も、たくさんの子鳥が育って、幸せな歌を聞かせて欲しい。
心から、そう思っています。

2011年4月13日水曜日

自然界の姿を想起させるような剱舞を求めて


歌うってことは、訴えるということだと、
折口先生に教わりました。
言葉を音楽的な旋律にのせて歌うということは、
訴えるってことなんです。
私がヤマト歌を歌うときの
原点思考のひとつです。

桜月流の剱舞は、
自然界のリズムで音楽的に剱舞います。

言葉を持たずに剱でコミュニケーションします。
つまり、そのそのひと手ひと手の剱が、
音を持たぬ言葉なのです。
だから、剱を振るうのは、
その音なき言葉で訴える、という技芸とも言えるのです。

その剱舞が、ある時は花が咲く姿のように。
ある時は、ある時は激しく吹きあげるつむじ風のように。
全体で、ひとつの姿を想起させるような
剱舞の交錯や連鎖を求めています。


今日も、稽古場で
そんな理想の舞についての話をしました。

春は、自然の生命力を日々感じる季節。
私たちは、そういう自然界の姿に圧倒的に感動して、そのイメージを増幅し
それを写し出す。写し出しているうちに、そのものになってしまうような感覚になる
ほんの一瞬を求めて、また写し出そうとする。

ものまねは、神遊びのはじまりですが、
人々が春の花や風や鳥や月に感じ入るのは、そういう神遊びしていた頃の記憶が
蘇って来るから心地よいのかもしれません。




この桜の森は、
私の秘密の場所です。

ひとりで
ひっそりと
桜との時間を過ごすところ。

福島原発、レベル7。
福島がなくなってしまったら、
日本がなくなってしまったら。

宇宙戦艦ヤマトを小さい頃みて、
「放射能除去装置」をイスカンダルへ
もらいに行く古代くんたちの任務の
凄さに、驚き必死に応援したものでした。

今、まさに、あの状況が起こっているんだなと
思わされます。あのアニメの中の地球には
放射能が充満して、人々は地下に住んでいました。

地上でまた人々が呼吸して住めるように、
宇宙戦艦ヤマトは
イスカンダルという途方もなく遠い星へ
「放射能除去装置」を取りに行くのです。

私たちのイスカンダルは、どこなのかな。
除去装置がないのに、放射能を出したら
あのアニメの中の地球みたいになってしまうのに…。

いつまでも桜が美しい日本でありあすように。
いつまでも、美しい桜を愛でられる日本でありますように。

2011年4月12日火曜日

夜桜…夜明け前桜です。静かな桜に会いたくて。


明け方、少し前。
強い風に吹かれて…
夜桜満開です。


実家の近くに
おじぃさんとおばぁさん
ふたりでやっているお団子屋さんがあります。
今行くと、お団子の他に、道明寺、桜餅、柏餅、草餅が
ずらりと並びます。昔ながらのお店です。

ほんのひっそりした路地の見逃してしまいそうな
小さなお店なのですが、すごく美味しいんです。
ひとつひとつ手作り。

そこのみたらし団子を包んでもらっておいたのを
持ってきました。

私が育った京都上七軒には
みたらし団子紋の赤と白の提灯がかかっています。
秀吉が北野天神で大茶会を開いた時、
この地に七軒の茶屋出す事を許したのです。
その時のメニューが、お茶とみたらし団子でした。

だから、戦国時代からみたらし団子はあるんです!
祖父も大好きだったなぁ。よく一緒にお花見しながら食べました。
普通は昼間ですけどね。
こんな夜明け前にお団子というのも全く変なのですが、静かな桜に会いたかったのです。

2011年4月11日月曜日

岩手県大船渡市からの、ありがたいお土産。

壷屋田耕のおまんじゅう


cafe松風窓の真向かいは、maimaiさんというベトナム料理屋さんと洋々社さんというクリーニング屋さん。
向かい側、少し右に行くと、サンアダチさんという小さなホームセンターのような金物屋さん。
その先、三菱銀行の向かいには、瀧島さんというお酒屋さん。

江古田という大学生の町にある江古田銀座商店街に
古くからあるお店の方々は、新参者として入って来た私たちをとても温かく迎えて下さり
本当に桜月流のことも日々可愛がって下さっています。

そんな古くからあるお店に勤める方々の中にも、例えば陸前高田や三陸町等
大変な被害を受けた地域を実家にもつ方々がいらっしゃいました。
ご年配の方になると、なかなかネットやツィッターを見ることもできません。
ご家族、ご親戚、そしてお友達の安否を心配して、あるご婦人も憔悴し切っておられました。

メンバーの者が、その方のご心労を考えて、
その被災地域の避難者リストをネットで調べて、100ページぐらいのものを印刷してさしあげました。

そのリストをご覧になり、知人の名前を多数発見され、
大変喜ばれましたが、それでもご家族のお名前はありませんでした。

そのご婦人が、今日、Cafe松風窓を笑顔で訪ねてこられたのです!
ご家族、ご親戚、皆様、生きておられたとのこと…。
現地へ行って確かめて来られたのでした。こんなに嬉しい報告はありません。
私たちは、桜満開の江古田で、最高のご報告を頂戴したのでした。

その方が、お土産にと、現地のおまんじゅうを持って来て下さったのです!



「がんばろう、大舟渡」と書かれています。

壷屋田耕さん、というお店
なのですね。
今日で震災からちょうど一ヶ月。
もうこんなに立派なおまんじゅうを
作っておられるんだということに驚きました。
そして、何だか私たち自身が励まされたのでした。

早速、ネットでこのお店を見てみると…
ヤフーなんかでも取り上げられています。

お店の状態がどうなっておられるのかは
全くわかりませんが、大舟渡と言えば、
大変な被害のあったところです。
その地で、頑張って作ってくれたんだなぁと
思うと、胸がジーンとしました。


















素朴なあげまんじゅう。中に黄身餡みたいなのが入っていて、すごく美味しかった!
心にも栄養が広がってゆくような、そんな格別なおまんじゅうでした。

実際、本当に美味しいので、
皆で、このように被災地で頑張っておられるお店のお取り寄せなど、するといいですよね。
私も、色々、楽しそうなスイーツなんかを、
岩手、宮城、福島のお店で探して頼んでみようと心から思いました!

2011年4月10日日曜日

地熱発電のこと、教えてもらいました


仙石原、星の王子さまミュージアムが、
すぐそばにあります。
静かな山の自然。風が渡ります。
山の下の桜は八分咲きかなぁ。
父とよく過ごした場所です。

ぐるぐると、地震のことや
原発事故のことが頭の中をまわります。
自粛とか、日常とか、
そんなことはあえて考えることもできない。

やっぱり、私自身もショックを受けているんだと思います。
勿論、私たちが元気で居なければいけないということをわかった上で、そう言っています。
生まれてはじめて、原因不明の結膜下出血で眼帯をしてしまった私。

桜月流の門下の者たちの中にも、最近、体調を崩す子たちが多くいます。
家族や知人、友人が、被災してしまって…その心配と心労が、
ここへ来て体調に現れているのかもしれません。

私は剱舞をする者なので、やはり、ツルギを振ると心がおちつきます。
ツルギを持って舞うと、風になってゆくような心持ちになります。
それが、私自身の癒しの方法です。
自分を調える…。技芸の中には、そういう力があります。

私は、やっぱり原発のことが気になります。
原子力発電以外のエネルギーに変えてゆきたいです。
生命の危機をおかしてまで、電気を手に入れても仕方がない。
時間とお金が例えかかっても、安全なエネルギーを大切に分けあって使いながら生きてゆきたいです。

ここに、田中優さんと小林武史さんの対談をご紹介します。
http://www.eco-reso.jp/feature/love_checkenergy/20110318_4983.php


cafe松風窓で、桜月流の映像をずっと撮影してくれているコンプさんと話て、
「田中優」さんなる存在のことをお聞きし、私はその人にとても興味を持ちました。
原発、今後の電力、エネルギー開発について語っておられます。


コンプさんは、ご自身でエネルギーのことを既にたくさん調べておられました。
ちゃんと、自分で情報収集なさっていて、とても立派なことだなと感じました。
例えば、同じ火山国であるアイスランドでは、地熱発電が盛んだそうです。
この国では、自然エネルギーで電力の70%をまかなっているのだそうです。
クラブラ地熱発電所というフニクリフニクラみたいな名前の発電所では
2基の高圧タービンが60MWの発電を作っています。

そのタービンは三菱重工製。
日本は地熱開発でも
最先端の技術を持っているのです!

でも、今の日本ではその地熱を使えない…。
その理由などを、
田中優さんが対談で教えて下さっています。



情報が多すぎて、
取捨選択するのが
難しい時代です。

でも、レイチェルカーソンが
言うように、
知るより、感じろだと思います。

感じる力を
忘れてはいけない、のです。

2011年4月9日土曜日

宮城県南三陸町へのボランティアについて

桜月流の後援会の理事のひとり山元さんがボランティア活動をしておられます。
ご参加できる方は、説明会へ。山元さんからのメッセージをそのまま下記に掲載します。
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皆さんへ 

宮城県南三陸町で拠点を設け永続的な支援活動をしています。
動ける方はぜひ ご一緒に活動願います。
2泊3日、1週間、1ヶ月コースがあります。息の長い活動となります。 
ご参加できるタイミングがあれば ぜひ ご一緒に行きましょう!

主催:ユナイテッド・アース 東日本大震災 絆支援プロジェクト
   「TEAM KIZUNA」東京チーム(山元学校も世話人)

日時 4月10日(日)

現地報告会   13時〜14時35分(会場:12時30分)
スタッフ登録会 14時35分〜15時45分

募金活動 16時〜18時 移動して代々木公園
場所:渋谷区文化総合センター大和田8階「SAP」リンク 渋谷区桜丘町23-21 http://www.shibu-cul.jp/index.php
(スタッフ登録会をされた方で、ご都合が合えば参加ください)

★参加料金:500円
お金は、次回の現地派遣スタッフの南三陸町への交通費・および物資購入費に充てさせていただきます




備考:
1.東日本大震災 絆支援プロジェクト「TEAM KIZUNA」東京チームの現地報告会、
  およびスタッフ募集・登録説明会 (ユナイテッドアース) http://united-earth.jp/team-kizuna/

2.現在、TEAM KIZUNAは宮城県の南三陸町の社会福祉協議会、および町役場より公式に
  協働関係を結び、拠点を設け支援活動を行っております。南三陸町のレポートを中心に、
  東京スタッフ独自で行ってまいりました相馬市(福島県)と陸前高田市(岩手県)
  および大船渡市(岩手県)のレポートも行います。

3.現地の状況等を踏まえ、TEAM KIZUNAの概要や、今後における皆様の活動内容。
  現地の復活活動は長期にわたると考えます。今後も定期的に 説明会・募金活動
  物資支援を行いますので タイミングがあえば、随時ご参加賜りたく 宜しく
  お願い致します。

当日までのお問い合わせ:
お電話:03-6324-2449 メール:ue.kizunatokyo@gmail.com(担当:越野)
当日のお問い合わせ
090-1775-9966(担当:齊藤)
080-5582-6689(担当:最上谷)

山吹の花が咲きました!


去年、伊勢原から頂いて来た
山吹の木枝が根付き、
きれいな花をつけてくれました!

嬉しいな…。

山吹は、おばぁちゃんとの
思い出のお花なんです。
小さな春の霊力を感じますね。

空を通る
雀さんたちにも
黄色が美しく見えているでしょう。

うちのすずめの子シャラピーは
ポンデリングのふかふかした中身と、
蓮根の煮物に夢中で、
山吹には全く関心がないようですが。

2011年4月8日金曜日

新しい原発はもういらない。上関原発と、絶滅危惧種カンムリウミスズメ。

ほんの先ほど、大きな地震がまた、ありました。
余震、いつになったらおさまるのでしょうか。心配です。
福島原発の記者会見もすぐありましたね。世界が注目しているはずです…。

さて、こんな風に東日本が天災の脅威に巻き込まれている中、
山口県の原発事業が中止されることなく、続いています…。

おだやかな瀬戸内海の海。
山口県上関町長島周辺の海の自然は、大変貴重です。
その海を、危機にさらす上関原発の開発…それが進められているのです。

昔ながらの伝統漁法を継承するこの地は、唯一と言っていいほどの多くの貴重な種が残っているそうです。
ここに祝島(ほおりのしま)という島があって、そこの漁師さんたちの生き方は日本には、
もうとても稀少な存在だといいます。自然との共生した生活を営んでおられるのでしょう。
ほおりのしま、というやまと言葉にも心を惹かれます。

さて、この周辺の海域に、絶滅危惧種のカンムリウミスズメがいます。

換羽期(繁殖期を終え、
夏羽から冬羽に換わる夏季)は飛ぶことが
難しくなるカンムリウミスズメにとって、
豊富に餌があり、安心して生息できる
海域なので、何とか、この美しい
エサの豊富な海で彼らは生き延びているのです…。

しかし、今、そこに新しい原発が建とうとしている。


これ以上、美しい海を汚染し、カンムリウミスズメのような絶滅を前にした動物達を犠牲にしてまで
原発を作らなければならないでしょうか。
人々がエネルギーを使いすぎないように、皆で考え直し行動し、
もっと他のクリーンエネルギー開発によって、日本の美しい自然を残してゆきながら
生きてゆくことはできないでしょうか。

カンムリウミスズメ、はじめて見ました。
本当に、頭に冠を立てて、可愛らしい鳥ですね。

この子達が、思いやりのない人間たちのせいで
絶滅に追い込まれてもいいのなのでしょうか。

だって、今なら、少しの我慢や少しのやりくりで
なんとか代替エネルギーも考えられそうだし、
なんとか力をあわせて新しい原発をこれ以上
たてるという、古くさいやり方じゃなくても
何とかできそうじゃないですか。

もう、昔とは違うんですから
他の方法で、人間が使うエネルギー生産のこと
考えませんか? 私は考えたいです。

その心の発動の源が、絶滅危惧種の鳥を助けたいって
思うことから始まってもいいと思います。

種をひとつ断つなんて…
巨大隕石が落ちて来たとか、何かやむをえない
なにがしかの理由があったなら仕方ないけれど
原発開発なら、やめられないでしょうか。

反対している地域住民の方々のお気持ち、よくわかるし、私も、もうこれ以上の原発開発には反対です。


☆財団法人 日本野鳥の会 カンムリウミスズメ保護の取り組み
http://www.wbsj.org/nature/kisyou/sw/about.html


☆STOP上関原発:http://stop-kaminoseki.net/

☆祝島ホームページ:http://www.iwaishima.jp/

  

2011年4月7日木曜日

レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」映画化

レイチェル・カーソンの「沈黙の春」をはじめて、読んだ時、ものすごい衝撃だった。
彼女の存在を最初に教えてくれたのは、友人で花道家の大久保有花さんでした。

それまで、農薬や産業廃棄物から発生する汚染について、誰も言った人はいなかった。
彼女は、小説家を志していた、科学者だった。
多大なる批判を受けながら、
彼女は決して屈することなく人類の健康と環境の危機、真実を訴えたのでした。

春になっても、鳥が鳴かない…。
それがサイレント・スプリング、沈黙の春とタイトルされた意味でした。



彼女の遺作となった最後の本、
それは「センス・オブ・ワンダー」。
私が大好きな本です。

5歳の甥、ロジャーを浜辺や森の中に
連れてゆき、彼女がこの自然界の美しさ
雄大さ面白さ不思議さを一緒に体験しながら伝えてゆく。

その日記のようなエッセイが、彼女の最後の本でした。
彼女が余生を送ったメイン州の海岸にあるコテージ。
その豊かな自然の中で甥のロジャーと過ごした日々。


それを、ドキュメンタリー・タッチで
映画化したのが、
『レイチェルカーソン 感性の森』。

現在、『100000年後の安全』と同じく、
渋谷の映画館で上映しています。

http://www.uplink.co.jp/kansei/   

レチェルカーソン 感性の森
ーーーー下記/映画紹介文より。ーーーー

地球と生命を愛したレイチェル・カーソンが、最後に伝えたかった
"神秘さや不思議さに目をみはる感性(センス・オブ・ワンダー)"
の大切さが詰め込まれたこの映画。

科学者として、作家として、そして、一人の女性として
"神秘さや不思議さに目をみはる感性(センス・オブ・ワンダー)"を持って、
勇敢に生きたレイチェル・カーソンの姿がそこにあります。

「レイチェル・カーソンという女性は科学者でしたが活動家ではありませんでした。
フルタイムの仕事を持ち、家族を養いながらも、現代で最も重要な本を書き上げたのです。
この映画は小鳥たちのコーラスや木の芽の感触、海辺のにおい、夜空にまたたく星を感じながら
日々を暮らすための知恵と信念が詰まった、カーソンからの大切なメッセージである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今、レイチェルカーソンのような考え方、生き方が
日本にも必要です。
私も、彼女のようなセンスを心に宿して、
いつまでも美しい日本と共に生きたいです。

いつまでも、春になれば、鳥がさえずり、花が咲き、心が幸せに満たされるような。
そんなが地球であり続けられるように…。心から祈ります。

2011年4月5日火曜日

路地、コンクリの隙間に咲いた、小さなすみれ。


春の日差しが
やわらかく
あたたかく
ふりそそいでいた今日。

ふと、見ると。
コンクリートの隙間から
小さなすみれの花が…。

仲良く並んで
咲いていました!

生命の息吹。
頑張っている小さなすみれに
心が元気をもらいました!
                 
























荻窪での打合せを終えて、ふと、足元に、この子達が咲いていたのです。
とっても嬉しい気持ちになりました。

この生命力。
花たちの、この春を運ぶ生命力。
今、私たちに必要な全てのモノが詰まっている気がしました。

「100,000年後の安全」 放射性廃棄物についてのドキュメンタリー映画

『100,000年後の安』というドキュメンタリー映画。
今、見るべき1本かもしれない。渋谷で公開中。















「原発から生まれる放射性廃棄物の放射能レベルが生物に無害になるまでには、
 最低10万年を要すると考えられている。これは、放射性廃棄物の埋蔵をめぐって、
 未来の地球の安全を問いかけるドキュメンタリーである。」

日本にも、世界中にもたくさんある原子力発電所。
そこから排出される、この世に残ってしまう大量の高レベル放射性廃棄物はどこに行くのか?

その集積所は、地球にたったひとつの場所、フィンランドにある永久地層処分場なのです。

固い岩を削って作られた地下帝国都市のよう巨大シ ステムの中で、
その大量の高レベル放射性廃棄物は10万年間保持される。
その廃棄物が安全になるまでに10万年かかるから、10万年保持される…。



 この映画の公式サイト
http://www.uplink.co.jp/100000/


監督:マイケル・マドセン
2009年/79分/デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イタリア/英語/カラー/HD16:9/ビデオ

2011年4月4日月曜日

新月です。桜がどんどん咲き始めています。


新月です。
新しい月まわりがはじまります。

白い曇った空に
桜がどんどん咲き始めていました。

今年の桜は、
いつもより、格別に大切に、
見上げてしまいますね。


今年は、静やかに、自分で作ったお重を持って、
大切な人たちと、古代人のような「花を愛でる」ことに主眼をおいた、お花見をしたいです。

プラ提灯、カラオケのどんちゃん騒ぎと化していた花見は、もう卒業。
江戸時代や平安時代の花見の心を取り戻しましょう。

2011年4月3日日曜日

春を告げる鳥 -うぐいす- の初音


ぽかぽかと、あたたかな日差し、木々の間から
「 ほーーーーーぅ ほけきよっ 」と、春告げ鳥の声が聞こえました!

うぐいす、です。
桜の花と一緒に、うぐいすが春を連れて来てくれました!

あの可愛らしいさえずりを聞くと、
ほのぼのと、のどかな春の気持ちになります。

ありがとう。
今日は入学式も多くとり行われていたでしょう。

今年の春の訪れの全ては、格別な思いがします。
桜も、うぐいすの初音も、入学式も、全てがとてもとても大切なものに思えます。

鎮魂の歌 「マトマシロ」※スマートフォンでもお聴き頂けるようになりました。 

「マトマシロ」という歌は、父のために書いたレクイエムでした。









友人のご家族が、震災で天に召されました。
彼女のご家族のために、そして、彼女のために。
また、同じく天に昇られた方々とそのご家族のために。
昨夜、鎮魂の歌をお捧げしました。

その歌いましたものを、メンバーが録音してくれていましたので、
彼女のために音声だけをここにアップさせて頂きます。
http://www.o-getsu.com/extra/matomashiro.mp3

(PCは、Voonでもお聞き頂けます。)











[VOON] マトマシロ

2011年4月1日金曜日

宮城県から東京に戻って 2日目

帰ってすぐ、何も手につかないような感じでした。
でも、少し、何か書こうと思います。
言葉も、思考もまとまらないような一日を過ごして、
うちにいる すずめの子 の歌声と元気な様子を見ていました。
稽古場での私も、やっぱり最後まで宙に浮いたような状態のままで、稽古時間を終えてしまいました。



津波のあとは、泥と瓦礫ばかりで。
もう動かない水と、潮の匂いと、どこまでも果てしなく続く瓦礫には、
泥茶色のような濃い灰色のような言いようのない暗い色のフィルターがかかっていて。
緑も、きれいな海も、花もなく。ただ、空だけがきれいです。



美しい色をしているのが、
空だけです。

それが、とても哀しくて、
それが、とても異様で、
とても言いようのない不安を
もたらすもので。
その時は、そうとも思いませんでしたが、
今はそうだったんじゃないかと
感じています。

被災された方々のお心は、
絶対に誰にも計り知ることなどできません。


それだけは、わかります。

本当にたくさんの方々が、ふりしぼって復興への一歩に向かっておられます。
でも、普通は、考えることも動くこともできなくなってしまうはずです。
それなのに、とても少ないパンやおにぎりを分け合って、他の人の心配ばっかりなさっている。

私は東北の皆さんの美しい心に、ずっと打たれていました。
きっと古代日本人に近い人々なんだと思います。

レクイエムを歌いました。
本当にたくさんの方々が犠牲になられました。言葉になりません。
心から、ご冥福をお祈り申し上げます。