2011年9月29日木曜日

道場に、和太鼓奏者の凛ちゃん登場!

本日の美剱道場です!







10代の女子力は、道場の活気の源。
元気がよく、可愛らしい声が空間に響き渡ります。





遠くは、浜松や小田原から通ってくださっている生徒さん
もおられますが、今日はさらに特別なことがっ! !

舞台「衣川幻想」で和太鼓を生奏者してくださる
的場凛さんが三重県から稽古に合流して下さったのです。

しかも、今日は「ずっと興味があったから♡」と言って下さり
剣術稽古を体験することに…。
今日は和太鼓の撥を剱に持ちかえて、剣士姿の凛ちゃん。

丁度、コンサートのリハーサルで東京にお越しの今日
体験してくださることに。

和太鼓は、相当な体力がいります。
私は、ほんの少しだけ大太鼓を体験したことはあり、
その時の辛さと言ったら…本当にハードな楽器です。
しかしながら、体力も、手にモノを持つ技芸も、和の感覚も…
桜月流と共通項の多い日本文化とも言えるかもしれません。

















さすが、覚えもはやく機敏で、リズムの美しいこと。
さわやかに汗を流し、凛とした声で
「楽しかった〜っ!」と、言ってくれたのでした!



ニコニコ 2ショット♡凛ちゃんと私、なのでした。

「衣川幻想」に 新風たちを加えて

「衣川幻想」の舞台稽古。
若い新人の子たちが増えて、初々しい活気があります。
まだ、10代20代前半の男の子・女の子です。
上から、広瀬くん、胡桃、龍、祁答院くん。












今日は、各々が「空間を決められる」だけの美術のように舞台に
存在していてほしいと演出家から言葉がありました。


漆作家の鈴木睦美先生がまだお元気だった頃、
よく話しておられた言葉を思い出します。

「この器、決まってるやろ。是自身が決まってる。
そやさかいに、どこにいてもこの器はきまる。決まるもんは、決まっとる。
決まってへんもんは決まらへん。そういうことや。大切なことや。」

理想へは、遠い道のりでありますが、若い力を率いつつ、
そんな先生がおっしゃった境地の近くへ、少しでも辿り着きたいです。


睦美先生とは、ご恩のあるギャラリーの店主さんのおかげで、
椿大神社さんで、桜奉納の剱舞をさせて頂きました。
睦美先生の漆の大器に桜を活けて頂き、その御前で舞わせて頂きました。

椿大神社さんのアメノウズメノミコトさまの舞殿で、
桜の舞い降る中…ご奉納させて頂いたのでした。
美しい春の日でした。

心残っている風景は、私を支えます。
「衣川幻想」今回は、完全版の形でお届けいたします。
よい舞台にするために。日々、精進、頑張ります!




桜月流 O-GetsuRyu 公演
『衣川幻想-完全版-』

◆2011年12月3(土)14:00/18:30
12月4(日)13:00/17:00

◆劇場:東京グローブ座
(最寄り駅:JR新大久保駅徒歩6分)

◆料金:S席5000円(前売当日共)
A席4000円(前売当日共)
S席ペアチケット9000円(前売のみ)
※ペアチケットは、キャストと J-Stage-Navi のみ取扱い

◆チケット取扱い
・J-Stage Navi:03-5957-5500(平日11時~18時)
http://www.j-stage-i.jp

・チケットぴあ:0570-02-9999[Pコード:415265]
・ローソンチケット:0570-084-003[Lコード:34239]
・イープラス:http://eplus.jp

2011年9月28日水曜日

弁慶型フライヤー 色校正!そして、鳥繁!

わぁ!
12月の舞台の公演フライヤーの色校正が上がってきました!











今日は、西新宿にある荒井くんのデザイン事務所に集合。
主任デザイナーの飯塚さんもこちらに来て頂いて、皆で会議。

カッコイイ! シルバーがきらめいて美しいのです。
12/3・4の舞台に向かってGo!Go! GO!


会議を終えて、次の打ち合わせは、恵比寿。
難題なイベントの方針を立て、夜目黒へ。

今日は、カザルスホールのアーレント製のパイプオルガンがもたらすご縁で出会った…松本迎賓館の館長・横田さんと、そのお友達。
また、松本迎賓館のパイプオルガンのこけら落としで演奏された方で、私の一番最初のパイプオルガンの先生である長井先生と、そのお師匠にあたられる
オルガニストで音楽プロデューサーの土屋先生にお会いしました。

そこは、目黒の鳥繁。
焼鳥のジューシーなこと。美味しいこと!
話も盛り上がり〜っ すっかり深夜。
木星がキラキラ輝いていました。









ダンディな横田館長に、お花まで頂きました。
クラッシックを愛する男性は、おやさしいのですっ。

土屋さんは、音楽プロデューサー。
今、クラッシックのギタリスト・村治佳織さんのコンサートを
プロデュースしておられます。









◆村治佳織「プレミアム・クラシック」 withリチャード・ヨンジェ・オニール
日時:2011年11月10日(木) 19:00開演 会場:東京オペラシティコンサートホール
出演:村治佳織(ギター)、リチャード・ヨンジェ・オニール(ヴィオラ)
お問合せ:ムジカキアラ TEL 03-5739-1739
http://www.musicachiara.com/ticket1111

オススメのコンサートです!皆さんも、ぜひっ♬


2011年9月25日日曜日

中西進先生の人間塾にて

昨日、中西進先生に教えて頂く『中西人間塾』の集いがありました。
先生から直接幅広く日本のこと、言葉のこと、古代の宗教性のこと、
老子のこと、ルオーの絵のこと、美のこと、生業のこと…。

本当に、少人数で濃密、贅沢の極みな講義授業なのです。


「参る」は、高いところへ行くこと。
「まかるは、低いところへ行くこと。

だから、参拝する=お参りは高いところへ行くこと。
ただ行くということが、大切なのだと、先生はおっしゃいました。

神社でお参りする時、ニ礼してニ拍手して…
本当はお祈りやお願いするところなんか、その形の中にはない。
ただ、頭を下げて、音でお呼びすれば神さまはでて来て下さって…
だからまた頭をさげる。それだけ。

その心持ちとかは全部個々に任されていて。
でも、それを続けることが大切で、習慣化された形の中で
神さまに会いに行くってことだけが大切なんだと、
中西先生はおっしゃいました!

ねがふ、とぶらふ、まつらふ。
「ふ 」は、神聖なことを継続して行う時に使われる言葉。
願ふは、ねぐこと(神様の心をやわらかにし続けること)。ねぎ続けること。
とぶらふ は、魂が身体から離れようとするのを、止め続けること。
祭らふは、神様が現れるのを待ち続けること。

「ふ」には、
ずっとそれをし続ける永遠の思いが入ってるんですね。

心が潤う講義です。

それに、中西先生のお話のされようが、
何ともいつも本当に素敵なんです。

「世界の人々はバラが好きね。桜もバラ科でしょ? 」

うっとりと、ため息です。

さて、そんな中西先生の新刊が出ました!
「日本人の愛したことば」(東京書籍/1500円)



今日、買いに行ったら…完売してました!
嬉しいっ。早速、私は取り寄せてもらうことに。

そして、中西先生より、ご推薦があったオノマトペの本も買いました!
哲学者の先生が言語、特にオノマトペ(擬態語)についてを書いたご本。



前 阪大の学長・鷲田清一 著
「ぐずぐず」の理由 (角川選書/1600円)

ゆらゆら、ふわふわ、ぽろぽろ、ちぐはぐ…
日本語は、全ての言語の中で最も断トツおのまとぺが多い
言語だと教わりました。耳が良い日本人ならでは特徴。
それは自然界と強く繋がっていた民族の証。
そんなオノマトペ秘密が明かされるのだと思います。

楽しみなご本、二冊です!

2011年9月24日土曜日

光より速いの??

光速を超えるものは、ないと思っていました。
今、NEWSで、『光の速さを超えたニュートリノ!』と記事に
驚きました。

名古屋大学とヨーロッパの研究チーム。

アインシュタイン先生が生きておられたら、
すぐに現場急行したでしょうね。

量子力学も
何もわからないけど。
漠然と、光が一番速い思ってた私。
私でさえそう思っていたような科学に常識が
もしも本当に、覆されたら…どんな可能性が広がるんだろう。

タイムマシンと、言うけれど。
本当に、時間が遡る可能性が見えてきたら…

おばぁちゃんに、もう一度会いたいな。
卑弥呼に会ってみたいな。
平安時代の王朝世界覗いてきたいな。
義経に教えを請いたいな。
西行をチラ見したいな。
バッハがパイプオルガン演奏してる教会に毎週通いたいな。
アポロ11号にこっそり乗り込みたいな。
サン=テグジュペリと話してみたいな。
『明月記』載ってる超新星爆発の空の光を実際に見にいきたいな。


ニュートリノ。
何だか、夢が広がるなぁ…。






マジックアワーの海辺の写真です。
金星が輝いてます。
夢か現か、わからないよう光景。
タイムマシンがあったら、何度でも
マジックアワーを体験できちゃいますね。
すると…有難味がなくなっちゃうかなぁ。

2011年9月23日金曜日

稽古場にて、二刀の修練中。義経役の立ち廻り。

稽古に次ぐ、稽古に次ぐ、稽古!






















二刀は、両手バランスを身体の中心で測ることが大切。
特に、利き手でな方は、どうしても
おろそかになりがです。
剱は手の延長にあるもの。
手と同じ…と感じられる境地が理想です。

訓練、修練、あるのみです。

ずっと気になっていた ゲーテの「色彩論」!

色彩は光のはたらき。
この本の前書きにそう書いてあります。

ゲーテって、詩人でしょ!?
ファウストとか、若きウェルテルの悩みとか。

私は、源氏物語の世界などに出てくる「襲(かさ)ねの色目」が大好き。
平安時代の色の重ね方の名称です。
白に赤を重ねると桜色になりますよね。
ぞれを「桜がさね」と呼びました。
平安時代の装束を語るシーンにはよく登場する、色の名前です。
赤い縦糸と白い緯糸で織物を織っても桜色になりますよね?
これも、「桜がさね」です。

次回の舞台のイメージカラーや衣装のことで、
古い文献や色目の本を読んでいました。

すると、…。

ふと、ゲーテ名前が目に飛び込んで来たのです。
ゲーテが書いたという「色彩論」と書いてある。

詩?? 詩じゃないよね。「色彩論」です。論文?

気になって、ゲーテのことを調べてみると…
ゲーテは、「詩人であり、自然科学者」とあるではありませんか。
え!?

私は全く知らなくて。
即効、「色彩論」を取り寄せました!





気になる〜!!

見て下さい、これが、ゲーテが書いた基本の色の円環図です。




きゃーっ。
きれい、かっこいい、何だか素敵。




iPadで、色の円環図をみながら、私は本を読みはじめました。
今、まさに、読みはじめたところです。

うきうき、楽しみ。


光に最も近くにあるのは黄色。
闇に最も近い色彩は青。

色彩はというものは、あらゆる点で半ば光、
半ば陰影のようなものとみなすことができる。

そんなことが序文に書いてありますよ!
これから、読み進んでみます。



2011年9月22日木曜日

台風の中で見た夢!

すごかった台風!あれもこれも吹き飛ばされた!



作曲家の方とお話している間に、
どんどん荒れて。。。

しまいには、電線もぶらんぶらんしはじめたから、窓を開けた!

ゴーゴーヒューヒュー、窓から大しぶき!
横殴りの雨。子供の頃の、海辺のスコールを思い出した。

中国茶とケーキを食べて。彼女がタクシーで帰った後、台風は
夕方、暴風域真っ只中に突入。
私はひとりで、雨と風が窓にぶつかる激しい音を聴いていた。
窓の向こうの激しさと、こちら側の静けさ。

なんだろう。私はどこにいるんだろう。
嵐の中の静寂。目をつむると、ここがどこかわからなってくる。

と… そのまま小一時間眠ってしまった。



そして、目が覚めたら。
台風は消えていた。

ぼんやり…



夢の中では、自分が強風に吹かれて南国にいました。
これは、南半球の星を見に行った時のテニアン諸島の浜辺ですが。
こんな感じの海辺でした。
こんな白い砂浜でびゅーびゅー風に吹かれて砂浜の砂がパラパラ
音を立てて跳ね上がっていました。しばらく、砂浜を見ていると
シオマネキみたいなカニが歩いてきました。黄色いカニで、大きく
手をふっていました。

夢でした。ぼんやり…。
嵐の音が、夢に影響していたんでしょうね。
ふわふわ気分で、もうひと眠り、テーブルにたおれこみました。

2011年9月21日水曜日

「秋茜(あきあかね)」が赤トンボのことだってご存知でしたか?

「秋茜」と書いて、「あきあかね」と読む…。
ご存知でしたか?
そして、その意味が「赤トンボ」のことだって…。
ご存知でしたか??

私は、全く知りませんでした。
日本人としてはずかしいですっ。

今日、書の会で華澄先生に教えていただきました。



全11名のクラスメート。あかねさん、友美ちゃんの二名を加え、
益々盛り上がる桜月 書の会(松風窓 江古田支部)なのです!

いつも、素敵な日本語や漢詩から選ばれた熟語が、お手本として出されます。
夏越、紺碧、春泥、東風…。季節感あふれる素敵な言葉を覚えるだけでも、
感激する会なのですが、月に一度、墨の香りに包まれて
その文字に没入する感覚がたまりません。
趣味ゆえに、この集中が楽しいのです。



漢字が終わると、かな文字を書きます。

「今来むといひしばかりに長月の」と、しるします。

その意味も、先生は教えてくださいます。
「通って来ない恋人の果たされぬ約束を哀しい思いで…寂しく月を見ている」
そのような情景のお歌です。



手前は、この会でトップの実力で走る丸ちゃん。
奥は、ニューフェイスで作曲家で大学院生の友美ちゃん。

友美ちゃんが、先日初演されたばかりの曲
「空書(マリンバと鼓のための曲)」のDVDを聞かせてくれたので、
雰囲気は加速して「空」の世界へ。
白に墨の一色、余白にある永遠感…全然そんな高みにはいけないのですが
今日は全員の理想が高まった一日でした。

雨だれと筆の音。静かな時間。華澄先生、今日もありがとうございました!

2011年9月19日月曜日

祁答院雄貴くん、稽古なう!

桜月流の舞台に出演が決まった祁答院雄貴くんをご紹介します。
愛らしく凛々しい少年剣士が、やってきてくれました!

桜月流にとって、素晴らしい若手戦力!
金売吉次という今舞台からの新キャラクターで登場します。

金売吉次役!?
そう思われる方も多いかもしれません。
しかし、そこは演出家 松木史雄マジック!
相当なキーを握るメインキャラクターのひとりになっています!



この写真は、立ち廻りの稽古ショット! ↑

朱美や相澤ちゃん、うちの上級女性陣に厳しく指導を受けて…。
難しい剱さばきを練習中です。
身体の機能美、その一手の意味を深く追求したい私たちの
稽古場ではかなり細かい動きを要求します。

しかし、祁答院くんは必死にくらいついてきてくれます。
初々しく、魅力に溢れた美剣士。
それだけに演出家の要求も大きくなります。




この写真は演出家のGOが出て、ほっとした様子の祁答院くん 23歳。
いつも、ナチュラルにミネラルウォーターを飲んでいます。

ファンの皆さんにとっても、彼の立ち廻りシーンはどんなにか楽しみでありましょう。ご期待下さい!





2011年9月16日金曜日

木曜、土曜に開催している「美剱道場」です!



 
 
道着を着用しているのが、松木師範。
丁寧に御指導します。初心者の方も大歓迎です。
 



 
 
まだ、はじめて数週間という仲間もいます。
桜月流の輪がこうして道場という学びの場所から広がってゆくことは、とても嬉しいことです。
 
今日は、6種の組稽古をやりました。
剱を手に、真剣に稽古する姿は本当に清々しいものです。
 
この時間は、私にとっても大切な時間です。

2011年9月15日木曜日

パイプオルガンを弾くのが好き、だから。

ここのところ毎日忙しくて、睡眠不足気味。
そうすると…時々脳がツーっと止まった風になり、判断力がにぶる。

自転車に乗っていて、ごろっと大きな石を見逃してつまづいたり。
筆ペンを買いに行ったのに、可愛いノートだけを買って来たり。
仕事メールの返信を一度で全うできず、何度もメールしてしまったり。

こういう状態で、肉食獣に狙われたら完璧に100%やられてしまう。

こんな風に脳がパンパンになる時は、たいてい睡眠不足。
しかし、睡眠不足の時は、ただ寝れば、ほとんど元通りに戻れる。
ということだから…睡眠がいかに人にとって重要なことかがわかるわけです。

で、その睡眠なのですが。
寝ると疲れがとれますよね。
でも、それ以上に…寝ると夢を見ますよね。
その夢をみるっていうことが、身体を休養させることと同じぐらい、いや、もしかしたらそれ以上に
大事なことなんじゃないかって思ったりするんです。

だって、夢をみない時期は身体の調子がよくない傾向なんです、私。
人生の時期に、あんまりなんですけど、夢をみなくなると…実は不調な感じに陥ってるんです。
皆さんはそういうこと、ありませんか?

はてさて。
そんな私が、今日はパイプオルガンを弾く夢をみたんです。
ここ2ヶ月弾いていないから…きっと心が欲してるんだと思うんです。

弾きに行かなきゃ。というか、弾きたい…。
ま、夢は、そんなことをちゃんと思い出させたりしてくれて心を健康な状態に導こうとしてくれる作用があるんです。

うん。
私はそう考えています。

2011年9月13日火曜日

庭園で中秋の名月を観る

文京区の庭園で、お月見でした。
今日は、舞台稽古が21時半まであったので、
その後…知人の紹介で、深夜の庭園へ入れて頂いたのです。
 
なんと、美しいのでしょうか。
 
いにしえの人々も見上げてきた、このお月さま。
虫の声を聞きながら、月光だけでゆっくりと時を過ごしました。
 
私は「かがよふ月」を歌い、皆さんは月見酒。
いい夜です。
 

 
 
なんと明るい月夜。星はぼんやりと明るい星だけが見えます。
深夜、西の空に、ベガやアルタイル、夏の星たちが沈んでゆき…。
東の空から冬の星、シリウスたちが上がってきました。
 
秋だなぁ。
 
2時をまわり、杉並を後にしました。
これから家に帰ると…ちょうどベッドに月光がさしこむ時間になります。
 
月光浴で眠ることにします。

2011年9月12日月曜日

今日は、宇宙の日でもあります!

さて、さらに。
今日、9/12は。
中秋の名月 =桜月流公演の前売チケット販売開始日 =宇宙の日 です!
 
宇宙の日。
はやぶさは、去年の6月に戻ってきてくれて、
3億キロかなたの小惑星からのサンプルを持ち帰りました。
今度、NHKでも宇宙の渚からみた映像が放映されますよね。
(宇宙の渚/宇宙と地球の青のぼんやりした境目のところ)

 
9月18日(日) 放送予定。
宇宙の渚 番組情報
http://www.nhk.or.jp/space/nagisa/
 
 




さて。
でも、今日は "中秋の名月+宇宙の日" ですから、
私は最近感動した「月夜の浜辺」という中原中也の詩をご紹介します。
 
 
 月夜の浜辺
 
  月夜の晩に、ボタンが一つ
  波打際に 落ちてゐた。
 
  それを拾って、役立てようと
  僕は思ったわけでもないが
  なぜだかそれを捨てるに忍びず
  僕はそれを、袂(たもと)に入れた。
 
  月夜の晩に、ボタンが一つ
  波打際に、落ちてゐた。
 
  それを拾って、役立てようと
  僕は思ったわけでもないが
     月に向かってそれは抛(はふ)れず
     浪に向かってそれは抛れず
  僕はそれを、袂に入れた。
 
  月夜の晩に 拾ったボタンは
  指先に沁み、心に沁みた。
  月夜の晩に、拾ったボタンは
  どうしてそれが、捨てられようか?
 
  ........................................(中原中也「在りし日の歌」より)
 
 
私の友人で熱狂的な中原中也ファンがいます。
わたし等、普段、文学=詩と縁遠いので、何も知らないのですが。
彼女は、とにかく私に中也を語ってくれます。
 
浜辺に貝殻やきれいな石が落ちていると、私たちも拾ってしまいますよね。
だから、
「ふーん…わかるなぁ。私も拾っちゃうもん。中也もボタン拾ったちゃったんだね、わかるよね。」
って、言ったんです。そしたら、「そんな風に軽く読んじゃダメ!!」って叱られてしまいました。
 
実は、これは、中也が自分の愛児である2歳の息子さんを、2か月前に亡くしたばかりという時に
書いた詩なんだそうです。
もう、触れることもできなくなってしまった息子。
月夜の浜辺で拾ったボタン。
どんなボタンかは書いてないけれど、その可愛らしいボタンには触れられる。
そのボタンを、とても捨てられない…。だから、たもとに入れた。
 
なんか…。哀しくなってしまった。
まだ、2か月しか経っていないのに。詩にするなんて…やっぱり詩を書くのが生きることだという
人は違うんですね…。書かずにはいられなかったのかな。
 
昨日は、震災から丁度半年という日だったこともあり。
この詩が、さらに深く突き刺さってきました。
今は、中也と同じような気持ちで、この詩を受け止める人が、たくさんいらっしゃるでしょう。
 
どこにも閉じ込められないような哀しみが、
美しい言葉となってあふれてる。
そんな詩です。
 
彼にとって、どんな月夜だったんだろう。どんな浜辺だったんだろう。どんなボタンだったんだろう。
そんな風に思ったのでした。
 
でも、友人が、私にこの詩の背景を教えてくれなかったら
全くこんな事は思わずに、サラッと字面を読んで「きれいな詩だね」で終わりだったのです。
 
同じ文章も、同じ言葉も…
その人がどんな気持ちで言ったのか…
そのことの方がずっと大事なんですね。
 
今日の月を、明るい気持ちで見上げている人と、哀しみに暮れて見上げている人とでは
その心にうつる色が全然違うものになってしまっていること。
ちゃんと知っていなければいけません。
 
だけど、それぞれとって、心に深く染み入るほど、それは美しいもの。
その日の、その月は美しい。
人の思いやりというようなものは、こういうことを少しずつでも知ることからはじまるのかな。
そして、美しいものというのは、どんな人の心にも深く入って来るものなのですね…。
 
宇宙の日。中秋の名月。
そして、桜月公演の前売開始。
 
私たちの公演にも、こういう人の心の大切な部分を、きちんと織り込みたいと思いました。

中秋の名月に、公演「衣川幻想」の前売チケット開始しました!

今日は、中秋の名月です。
今月の十三夜は箱根、昨晩の14番目のお月さまは逗子で見上げました。
どれも、美しいお月さまでした。

そして、今日の中秋の名月。
どんなに美しい十五夜となることでしょう。
いにしへの人たちも愛した、今晩の月。
夜が待ち遠しいです。

さて、今日は桜月流/O-Getsu Ryuの最新公演「衣川幻想〜完全版〜」の
前売りチケット発売開始日です!!
本公演は12/3(土)、4(日)の2日間。東京グローブ座での公演です!

○チケット料金:
[全席指定席]
S席 5,000円(前売・当日共)
A席 4,000円(前売・当日共)
S席ペアチケット 9,000円(前売・J-Stage Naviのみ取扱い)

チケット取扱 J-stage navi 

最新の舞台には、
祁答院雄貴くん 広瀬斗史輝くん 
の両名も迎えることになり、益々、稽古場は白熱しています。
全員力、全力です!

★2人にとっての稽古初日の、ウォーミングアップ時のショット (写メなのでちょっとピンボケですが。)


そして、さらに!
もう少ししたら、桜月の古くからの仲間、最近は大河ドラマでも活躍中の
俳優であります Kくん のこともご紹介できると思います。

桜月流「衣川幻想〜完全版〜」。
出演者一同、只今、稽古真っ最中。
期待に添える舞台になると思います。
どうぞ、楽しみにしていてください!!


2011年9月11日日曜日

箱根の十三夜

 
今日は、箱根に。
箱根湯本では30度だった暑さも、登山鉄道で山を登ってゆくほどに涼しくなります。
私はこの登山鉄道が大好き!何度も、スイッチバックをしながら急勾配の山を列車が登ってゆきます。
箱根の山々や川、瑞々しい木々見おろしながら、懸命に走る2両編成の車輛。
トンネル内はお城の石垣みたいに四角い石が積まれてできているのも、情緒があります。
仙石谷のあたりくれば、もう23度。
強羅近くではまだ咲き残った小さな青い紫陽花がすっくと立っていました。
 
強羅から車に乗り換えて、打合せのために、さる方のお邸を訪ねます。
こうして考えると、山は涼しいのですね。半袖では寒いぐらい。
皇室関連の住居跡だったというハイランドホテルや乙女峠を抜けて、
秩父宮公園の方へ138号を走るのは… 日々の疲れも忘れるようです。
箱根を満喫して、空を見上げると…十三夜

2011年9月9日金曜日

重陽の節句ですね。

あけて、明日は重陽の節句。
菊の花を浮かべたお酒をつくり無病息災を祈る日。
私も毎年の通り、菊酒をいただきます。ほんの少しだけですが…ほとんどお酒が飲めませんので。
 
1/1、3/3、5/5、7/7、9/9。
日本人は縄文時代から奇数が好き。
奇数がかさなる日を大切にしてきました。
 
割り切れないもの…オフバランスの美学なのでしょうか。
 
剱舞の動きは、オンとオフの連続です。オンだけでも、オフだけでも美しくありません。
その中庸なところのバランス配分が大事です。
 
今日の道場は、新入生を加えてとても充実した稽古でした!
秋です。運動の秋でもありますから、益々皆の意識も高まることになるでしょう。


 
 
 
下の写真は、先日訪ねた、鞍馬/義経堂の前にそそり立つご神木の大杉です。
緑から、風から、気をもらってきました。
天狗さんは、この地にいらっしゃると…思わされますよね

2011年9月5日月曜日

5日の放送、NHKプレミアム「土偶」の番組! 私も、撮影をっ。

明日9/5にNHKプレミアムで放映される「土偶」の番組は、
上野智男さんがプロデュースした番組!
小林達雄先生に連れて行って頂いた、あの秋田のストーンサークルの時にも
このクルーが撮影に同行されており…皆さんとお友達になりました。

上野さん、大好き!
すごく素敵な方だし、ホンモノを見る目の厳しい方。
ジャズと美術がお好きだっておっしゃっていましたが、
さらっと「ゴルトベルク」を弾いちゃうし…そうかと思えば自転車で夜中走ってるし。

私にも、沢山の刺激を下さった方です。

勿論、小林先生のインタビューも満載の番組。
ぜひ、ご覧になって下さい!!
絶対、オススメです。


日本美術の1万年〜魂の縄文アート 土偶〜
BSプレミアム  9月5日(月)午後9:00〜9:57


日本美術の傑作を、(1)感じる(2)作る(3)使うという3つの方法で体感しながら、作品に込められた「思わぬ日本人の感性や精神性」を浮き彫りにす
る新番組!今回取り上げるのは、およそ1万年前、日本美術の夜明けと言われる縄文時代が生んだスーパーアート「土偶」。2万点が出土し3点が国宝に指定
されている土偶は、一昨年の大英博物館のDOGU展に8万人が訪れ、去年の東京国立博物館での里帰り展に12万人が訪れるなど、日本はもちろん世界中で
熱い注目を集めているジャパンアートだ。
教科書にも載る最も有名な重要文化財の「遮光器土偶」(青森・亀ヶ岡遺跡出土)を主役に、陶芸経験のある著名人×カリスマ助産師の2人が、自ら土偶を
(1)感じ(2)作り(3)使いながら、生まれてくる命や自然の恵みへの切実な祈りなど、縄文人が土偶に託していた思いを読み解いていく。青森・三内丸
山遺跡での発掘資料や、土偶の知られざる内部構造、高度な技術で作られている驚きの製造法など、考古学の最新の研究成果も織り交ぜながら、パワーと神秘
に満ちた土偶がなぜ生まれたのかに迫っていく。
〜東京国立博物館ほかで収録〜
【ゲスト】渡辺篤史,矢島床子,猪風来,小林達雄 【語り】余貴美子,麿赤兒

「日本美術の1万年 魂の縄文アート 土偶」
放送 2011年9月5日(月)夜9:00〜9:57
再放送   9月11日(日)13:00〜13:57

2011年9月4日日曜日

ブライス人形のお友達、アンポンターンズをご存知ですか?

今日は、大学時代の先輩と飲みました!!
写真の先輩はさっとナプキンで顔を隠してしまわれたので、アラブ風になっちゃっています。
顔出しマル秘のアーティストです!



こちらの先輩=中田先輩は、人形作家のアーティスト。
ブライス人形のお友達「あんぽんたーんず」という
ブランドのお人形さんたちをこの世に生み出している方なのです!

見てください!下の写真を!(これは先輩のHPから借用しました!)
可愛い"和みの使者"、アンポンターンズだち。
ブライス人形を囲むアンポンたちのなんというゆるさ、ぼよよんさ。
可愛い〜っっ!






今度、剱を持ったアンポンを製作して下さいと頼みました!

本日9/3、アンポンターンズ・アーティストの中田先輩は、
代官山のjuniemoonで開催された講座の講師として上京されたのでした。
このお店は、ブライス人形の集まるオシャレな場所とのことで…ちょっとマニアックな世界。
http://www.juniemoon.jp/

そこで、現在も発表されている人形作品たちは、本当に個性的です。
アンポンターンズのHPはコチラ!
http://pandapanada.lolipop.jp/

かなり刺激的、魅惑的なる世界であります!

私は中田先輩をすごく尊敬していて…いつも先輩のセンスにドキューンなのです。
もともとは、日芸の映画学科の撮影録音コースでいらしたので、映画の撮影をしておられましたが。
舞台活動やコンテンポラリーダンスをやったかと思えば、ダンサーのマネージメントをしながら
いきなり、絵本作家として華麗なるデビューをなさり、有名な新人賞を受賞!
にもかかわらず、絵本をスパっとやめて結婚して…子育てしながら…
ある日突然、「アンポンターンズ」という人形を作る人形作家として私の目の前に現れたのです。

この人形がとても人気で、ファンがいっぱい!
個展の日には、ファンのみなさんがずらりと店の前に並ぶ〜という大作家さんに転身してしまわれたのです。

先輩がいいというものは、私もいつもおぉっと思わされます。学生の頃からそうです。
センスがいいんです。で、その世界にただ純粋にピョンと飛び込んでしまわれます。
心のおもむくままです。でも、ご本人は、そんなに勇気をふりしぼったような顔もせず、
いつもとてもニュートラルで自然体。その辺りも、すごくカッコイイのです。

そして、後輩の女子には姐御肌な一面もあるのですが
すごく人が良くて「えぇ!?」と思うような損な展開を断れなかったり。
でも、とにかく、先輩のまわりはいつも笑顔が絶えなくて、
素敵な人たちが集まってきます。
そういう人なんです!

そんな私が尊敬する中田先輩のアンポンタンたち。
皆さんも、ぜひ一度ホンモノに出会ってみて下さい。

ゆるゆる、心がとけちゃいますよ〜っ。


2011年9月3日土曜日

台風だ!

昨晩は、ずっと風がぴゅーぴゅーいう音を窓を開け放って聞いていました。
私、嵐の前のあの予感の風の音が大好きなんです。

どんなことになるか、その先のことはわからないんだけれど
何かとてつもないことが起こるときの感覚に似ているからでしょうか。
木々が揺れてざわめき…空がごーごー音をたてて、
全ての生き物が息をひそめて同じ音に耳を傾けている感じ。

なんか、一体感を感じてしまう。

そのまま朝になり、そのまま起きてしまった私。
でも、東京にはまだ雨そのものはやってきていませんね。

三重や高知の方では、川の水位も上がっているとのこと。
注意が必要ですね。
自然の猛威は、少し感じられるぐらいが丁度良くて
本気でかかってこられると全く手も足も出ないのが人間。
人って、何でもできて何にもできない。
そういう、矛盾の上に成り立っている生き物ですね。

これから、大雨がやってくるのかな。
今は、嵐の前の静けさのような感じです。

苔の緑が好きな私。

京都から戻ってきました!
台風接近と共にギリギリで戻って来たので、助かりました。

大好きな苔寺です。
ゆっくりできました。
嵐山の方で仕事があり、そのまま1日のんびりできました。



ここのところ仕事がたてこんで、睡眠不足だったので…
北山でアロマオイルも配合してもらい、ゆるゆるのんびりできました!

苔っていいですよね。
深呼吸と目にもやさしい癒しです。
私が京都で好きな場所はいろいろありますけれど、苔寺、仁和寺、永観堂は、好きですね。
もちろん鞍馬も大好き。

嵯峨野で竹林の間から機織の音がしたり、
鞍馬から貴船に抜ける山道をわたる風に吹かれたり、
京都で過ごすと調いますが、そこには、いつも苔があります。

モスモス。大切な植物です。京都には絶対必要な植物ですよね。
苔と言えば、京都と屋久島と…そしてもうひとつ素晴らしい秘密の場所を私は知っています。

伊勢にある機織にまつわる古い神社で
「みほこのみこと」という神様をおまつりする場所があるのですが、
そこのモスモスは、生命力にあふれて神さびていて…これまたすごいんです。
ここは神様の住まう苔。
屋久島は、山が育んだ苔。
そして、京都は…人の力が添えられた美しい造形のともなう苔です。

はぁ。気持ちいい!

台風に追われるようにして東京に戻り、舞台稽古に合流しました!
今日は紫乃役 松井の稽古が中心。姐さんの役です。



たっぷり5時間、松井の傘の立ち廻りの所作を演出と振付の松木君が指導。
京都から戻ったばかりの私には、すぐ背景が竹林やら神社やらになってきて…ひとりで空想の世界に入ってしまうのでした!