2011年9月25日日曜日

中西進先生の人間塾にて

昨日、中西進先生に教えて頂く『中西人間塾』の集いがありました。
先生から直接幅広く日本のこと、言葉のこと、古代の宗教性のこと、
老子のこと、ルオーの絵のこと、美のこと、生業のこと…。

本当に、少人数で濃密、贅沢の極みな講義授業なのです。


「参る」は、高いところへ行くこと。
「まかるは、低いところへ行くこと。

だから、参拝する=お参りは高いところへ行くこと。
ただ行くということが、大切なのだと、先生はおっしゃいました。

神社でお参りする時、ニ礼してニ拍手して…
本当はお祈りやお願いするところなんか、その形の中にはない。
ただ、頭を下げて、音でお呼びすれば神さまはでて来て下さって…
だからまた頭をさげる。それだけ。

その心持ちとかは全部個々に任されていて。
でも、それを続けることが大切で、習慣化された形の中で
神さまに会いに行くってことだけが大切なんだと、
中西先生はおっしゃいました!

ねがふ、とぶらふ、まつらふ。
「ふ 」は、神聖なことを継続して行う時に使われる言葉。
願ふは、ねぐこと(神様の心をやわらかにし続けること)。ねぎ続けること。
とぶらふ は、魂が身体から離れようとするのを、止め続けること。
祭らふは、神様が現れるのを待ち続けること。

「ふ」には、
ずっとそれをし続ける永遠の思いが入ってるんですね。

心が潤う講義です。

それに、中西先生のお話のされようが、
何ともいつも本当に素敵なんです。

「世界の人々はバラが好きね。桜もバラ科でしょ? 」

うっとりと、ため息です。

さて、そんな中西先生の新刊が出ました!
「日本人の愛したことば」(東京書籍/1500円)



今日、買いに行ったら…完売してました!
嬉しいっ。早速、私は取り寄せてもらうことに。

そして、中西先生より、ご推薦があったオノマトペの本も買いました!
哲学者の先生が言語、特にオノマトペ(擬態語)についてを書いたご本。



前 阪大の学長・鷲田清一 著
「ぐずぐず」の理由 (角川選書/1600円)

ゆらゆら、ふわふわ、ぽろぽろ、ちぐはぐ…
日本語は、全ての言語の中で最も断トツおのまとぺが多い
言語だと教わりました。耳が良い日本人ならでは特徴。
それは自然界と強く繋がっていた民族の証。
そんなオノマトペ秘密が明かされるのだと思います。

楽しみなご本、二冊です!

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