2016年2月4日木曜日

節分から、立春大吉!!

昨日は、節分!
私も氷川神社でのご奉仕をさせて頂いていました。

神社の幼稚園の園児10名が
浦安舞を奉納するのも、この節分祭が最後。
一年間、よく頑張って5歳から6歳になった女の子たち。








思い出すと、最初はやダンス的だったものを
秋の例大祭奉納、新春の明治神宮での奉納を終えて、
軸や重心を理解してくれ、大きく丸く美しく舞うことを
どんどん覚えてくれて、「舞」になってゆきました。

神さまのために舞う。
神楽舞は、そういう特別な舞です。
子供であっても同じです。
だから、ご挨拶の礼作法にも、そういう心がなければなりません。

それは、信仰心であり、魂の宗教性なので、
大人でも表出の難しい世界であろうと思います。
しかしながら、純真で素直な幼な子である彼女たちには、
大人も学ばねばならないまっすぐな精神と生命がありました。
その煌めきは、私の心に輝きの連鎖を与えてくれました。

幼稚園の子供が、40分も稽古して、話を聞くときは正座をして…。
すごいです。集中力。

女の子たちには、もともとお姫様願望があります。
そういう奥ゆかしさ、純真さ、可憐さの原石が、
彼女たちの心に灯をつけたのだと思います。

ふだんは、走り回って遊ぶ回って、大声で笑う女の子たちが、
お稽古になると、きちんと静かに集中し、
どうしたら、よりよく可愛らしく美しくできるのかを
求める。親御さんの御教育もご立派なのだと思います。

家でも彼女たちはきちんと練習をしてきます。
ご家族の愛情が、まっすぐに舞に打ち込む環境を作っているのでしょう。


私は、いままで、小学生の生徒しか稽古をつけたことがありません。
幼稚園児に、どう教えていこうか、すごく考えました。
遊びや、体操や、体調や、お友達との関係で、
その日、気乗りがしないという日と、
やたら前向きな日と、その温度差も激しいものがあります。

でも、なにか、ほんのちょっとしたことで、
みんなの心が戻ってくる時もあるし、
さっきまで集中してたのに急に泣き出したり
なぜか突然ある子供が落ち込んでしまう時もあります。

私は、今回の浦安舞を教えるという、大役を
宮司先生から頂いて、自分自身がものすごく学びを得ました。
そして、子供であっても、大人と同じように接することの大切さを
知りました。

昨日、2/3、氷川神社では節分祭がありました。
豆まきがすごかった!!





お友達が何人かご参拝下さって、
写真を送ってくれました!
氏子さんたちに愛されている神社だと思います。
300人ぐらいの方々が、神楽殿前に集られました!!


直会があって、ご奉仕を夜に終えて、
私はそのまま、コンベンション剱披露の稽古場へGO!
さすが、疲労困憊でしたが、GO!!

2月のコンベンションたちは、帝国ホテルや新高輪プリンスやら、
大きなホテルばかり。外国人VIPのお客様の会が連続しています。

急ぎ恵方巻を買って、持って行きましたが
稽古に追われて、食べる暇なし。

22:00稽古を終えて、超ハングリー状態で帰宅。
急ぎ、豆まき!





この写真は、めざしヒイラギくん。

そして、太巻きを食べて、立春大吉を書く!!




それを、玄関に貼って眠って。

今日の立春!!
晴れ晴れとした気持ちです!!

あぁ、気持ちいいなぁ!!
さ、これから美剱道場です!!






2016年1月25日月曜日

ふわふわな午前中。

國學院を出て、神職の資格を頂き、去年の4月から
神社でのご奉仕をさせて頂いており、この一年間の
新しく貴重な体験たちはスゴイ財産であります。

この三年間は神道界での最初の三年間でしたので、
桜月流美剱道のことは、幹部メンバー任せきりになることが多くありました。
途中、大病もして入院と手術もありましたし、
皆には私を欠いての忙しさと心労と… 仕事の比重を多くかけてきました。

今日、久々に、ランチミーティングの前に
カフェテリアで、ゆっくりする時間がとれました。
何だかこの三年は怒涛で、特に神社奉仕をさせて頂いてからの
桜月流美剱道との二足のわらじの10ヶ月は超怒涛で、
何がどうあって、どうやってきたのかわからないほどでした。

休みが、全く取れなかったので、
ゆっくりお茶を飲むというような、
ノートを開いて考えるとか、そういう時間が
なくなってしまっていたので、
なんか、今日は 「あぁ、私の時間だなぁ。」
という感じがしました!

本当はしなければならぬ仕事も、ラジオの台本書きも
あったのですが、物理の勉強を数年ぶりにやったりして。
万年筆を使ったのも、何ヶ月ぶりなんだろう…みたいな。

かなり、ふわふわな午前中で、ありました。



また、手術以降、どうにも壊れてしまったある感覚を
取り戻すべくトレーニングをはじめました。
まだ、現役でおらねばなりません!
年齢不詳で、突っ走りたいと思っております!!


2月のサムライアーツ@TERADA は第4土曜日を予定しています♪




『真田丸』3話目も面白かったですね!
竹棒の立ち廻りも、小太刀の所作に関連ずいていて、
貫通する成長過程がよく感じられますこと、楽しいです。
何だか、あっという間の40分ですよね、今年の大河ドラマ♪

フレーフレー 真田丸!!
桜月流美剱道一門も、全力応援中であります!!



2016年1月17日日曜日

生まれてはじめて、日本画を描く!! 新年の新挑戦!!

じゃーん!!

深田絵理先生と、私の初の日本画・桜のひと枝 (御車返)です!


鳥の子の和紙に、墨で下絵を描き、
水干絵具を湯煎した膠とお水で溶いた
何とも懐かしく深みのある和の色で、色つけをしてゆくという工程。

まず、今日は、描きたい絵をトレースして写します。
御見本として、絵理先生が紫式部の絵を描いてきてくださいました。
これを、見本にトレースしてもよいのですが、
これは!大変!!

本日ご参加の、11名のうち、約半分の方がこの紫式部に挑戦されました。


この御見本は、日本でも縄文時代から土器などに用いられている
赤=弁柄(ベンガラ )のみで着色。
濃き薄き、墨を少しのせたり、水でぼかしたり、
ベンガラだけで、ここまで表現できてしまうのだ…。驚きです!




この日本画の絵が、
先生の実際の御見本です!

私は、全2時間のレッスン時間の中で、これを描くのは無理なので。
持参した「桜譜」の中から、《御車返》という名の優雅な品種の桜を
描く事にしました!


まずは、それをトレーシングペーパーでトレースします。




うーーっ。大雑把な下絵ですが、
まま、それは置いといて。

このトレースした絵を、鳥の子和紙に写します。
(私は、色を調整するメモ紙に最初写してしまって、大笑い!)

それを、墨でなぞります!!
下絵が完成したら、いよいよ、わくわくドキドキの色つけです!


ここにある色たちは、水干絵具です!
岩絵具を使うのは初心者には難しいので、
岩絵具が胡粉でうまく練られた? 水干絵具を使います。




これらの色は、みんな鉱物を砕いたもの。
孔雀石、磁鉄鉱、自然銅などなど。



さぁ、それでは!まず、膠を湯煎します。
人肌というか、触れるぐらい以上の熱さにしては
なりません!!(50度〜60度。70度以上にしてはいけません。)

これは、コラーゲン♡ ぷるぷるっ。
膠に水を加える、その量が少なければ接着力が強く、反対だと弱くなります。
そんな、アンチエージング・コラーゲンを
お顔に塗りたい衝動に駆られながら、とけて水溶性になるのを待ちます。



ぷるぷるの塊が、水のようにさらさらになったら…。
いよいよ、色たちの出番です!

今日は、ベンガラ がテーマです。

お皿に、ベンガラの粉を入れて
同量の膠を ぴちゃんと垂らします!



ベンガラをよくよく潰してダマをなくしたら…
膠と混ぜて、指でくるくるくるーっと色をの伸ばします!!



なんと、懐かしいような、なんという奥深い赤でしょうか。

筆にとって、色つけしてみますと、
濃き薄きが、夢のように広がります!!
先生の筆先は、魔法のようです!



じゃじゃーん!!
こうして、完成した私のはじめての日本画です!



★下の段中央 にあるのが、弁柄。茶色っぽく見えますね。
赤い葉に使用しています。

★その左の赤は、小豆茶。
桜のほんのりピンクに、少しだけ水に薄めつつ使用。

★弁柄の右の緑は、青銅。
萼や枝に少し使っています。

★上の段の左の黄色は、黄白。
雌しべに、ほのかに散らしてあります。

★上の段の右の白は、胡粉。
桜の花びらの内側に使っているのですが、
マットな白が小豆茶のピンクと混ざり合って、
ちょっとアクセントが効いています。(=絵理先生のご指導!)

以上、本日私が使わせて頂いた《和の色》は5色でした!!



先生が直してくださった濃淡のひと筆が、信じられないほど
いい風合いで。和紙の毛羽立ちや、水の含み具合が
何でもわかってしまって、ひょひょーいっと手直しして下さいます。

桜の花びら5枚の中心が、すーっと吸い込まれるような一点に
帰着するのですが、その点が、いざ描こうとするとぼんやりしてしまい…。
改めて、自然界の花の、二度と繰り返さない桜形の美を感じました。

でも、いざそれを描こうとしても、全然、わからない。
スラーっ、のペーっとしてしまう。
もっと、ゆらいでるんだなぁ。

そんな楽しい格闘をして。
2時間なんて、あっという間なのでありました!!

さて、皆さんの御作品群は、こちら!!



私と一宮がいないけど、集合写真!!



そして、
右の椿と紫式部が、絵理先生の御見本!
カッコいいーーー!!



そして、左の上の椿は、相澤ちゃんの。(さすが、天才肌!)
下の紫式部は、いっちゃんの。(袿に緑も重ねて、姫の顔がかわゆい!)


深田絵理先生、
本日もありがとうございました!!






みつるぎカフェの日本画教室は、
毎週第3日曜日10:00から。
初回は、3500円。二回目以降は、2500円。

いつからでも、ご参加下さいませ!!

2016年1月16日土曜日

昨日は、鏡開きをして♡

本来は、1/11が鏡餅を開くわけですが、
みつるぎカフェが定休日だったので、
昨日15日の小正月に、鏡開きすることになりました!

と言っても、大きなお餅は昼間のうちに
剱士の店員である相澤・一宮によって、おぜんざい・おかき へ変身せさせられ、
お客様に無病息災と幸せのおすそ分けをしていたのでした。

で、私の分を夜まで取っておいてくれまして、
この小さなお餅を開き割ったのでした。




本当は木槌で打つのですが、あまりに小さいので
手で割りました。
武士の世、刃物を入れて縁起物を分かつ事あいならんとのことで、
刃物以外で、鏡餅を開いてゆくのが風習。
それにのっとった形です。






日本人ですね、我ら♡
素敵な文化です!!

そして、鏡餅は おかきに!!




無病息災! で、あります!!

2016年1月9日土曜日

いい 幕開けの、2016年です! 剱はじめ、七草粥、そして、真田丸!

年末年始、神社でのご奉仕をしており、
生まれてはじめて、おせちを食べる暇がないというお正月を過ごしました。

神社の準備は忙しく、初詣の皆さまをお迎えするために
あらゆるところの大掃除と、
あらゆるところを新しく飾ります。
祭壇のあらゆる準備は、授与品類の準備、
古きお札やしめ縄をお焚き上げする納札所の準備…。

大晦日から元旦へ。
一年のはじめのはじめの時を迎えるために、
日本人はこうして準備をし、その時を迎えて、
祈り、感謝してきたのです。




大学生の時にはわからなかったことが、
神社へ出仕した今年のお正月には、心身に感じられました。
これは、私の生涯の財産だと思います。


さて、そうして松の内までが矢のように通り過ぎ、
1/7は、美剱道場にて「初つるぎ」となりました。


毎年、年の最初の道場では、全員で四方祓いをします。
邪気を己が剱で祓って、よき気を呼び込むます。
ここに集う一門とその家族、また、ここから繋がる一門とその家族が
さきはひ多き一年となるように、祈りを込めて四方を祓ってゆきます。



新春に入門した生徒が二人いて、まだ、道着の発注が間に合っていない
男の子もおりましたが、彼らも、四方祓いに参加しました。



先輩たちに見守られて、
一生懸命、剱を振る姿は清らかでした。

そして、上級生も剱を振ります。



年末に昇段試験「剱位の定め」があり、
この日、その合否の発表があります。

掲示板に 《望》とあれば、合格。
《朔》とあれば、不合格。

そして、見事、《望》と出た者には、桜月流美剱道の紋章が与えられます。





我が、一門の証です!



そして、この日は七草粥の日だったので、
相澤ちゃんが、カフェで七草粥を作ってくれました。



今年は、おせちの前に、七草粥を食べるという
生まれてはじめての年です。
年末年始はじめての私のお休みは、今日の1/9。
私はこれから、実家へ戻り、やっとママのおせち料理を食べる予定です!


明日、1/10(日)20:00から
堺雅人くん主演の大河ドラマ「真田丸」がはじまります!



この「真田丸」には、桜月流美剱道もご協力をしています。
今年の大河ドラマは、熱くなりそう。
皆で、観ましょう!!
桜月流とは、古くからお親しくさせて頂いております
琵琶奏者・友吉鶴心さんも、大河ドラマの芸能考証をされています。

桜月流/O-Getsu Ryuも、熱く駆け抜ける2016年です!
引き続き、応援してください!!

2015年12月31日木曜日

今年を振り返ると

今年はこのブログが全然書けなかったです。
この4月からあまりに忙しく、
神社と桜月流の仕事と、もう寝る間がないとはこのことで
私はこれは、ちょっとしたピンクレディ現象だと…
自分で時々吹き出していました。

時々意識が混濁して。今年は危機感を何回か感じました。

とにかく、睡眠が。
最後に削れるのは睡眠だけなので。
それで、秋冬は身体が思うように動かなくなってしまいました。
この心の元気と、
身体のついて来なさ加減のすれ違いは
すでに26才、34才の時に痛いほど経験した段差だったけれど
まだ、ここまで転げ落ちれるんだなぁ…。
そんなことを思わされました。


二子玉のふよう治療院の谷平先生には、
腰や膝やガキガキになった筋肉をほぐし続けて頂きました。
いま、私が普通に立っているのは、谷平先生のおかげと言えます。
桜月流の美剱家としての選手生命を 伸ばしてくださった先生です。

また、アロママッサージの友人・小紫ちゃん。
リンパマッサージのひでちゃんにも、
この年の終盤、副交感神経への切替と、滞りを流すこと、
それを助けてもらいました。

食事の面では、ヤマト歌の生徒さんである
ある奥様にサポートして頂きました。
言われた通りにすると、漲る。
栄養学や薬膳はすごいなぁ、改めて。


本当に30歳を過ぎたら、
メンテナンスが必要です♪ 睡眠も必要です♪

多くの人々にサポートされて、
自分の道を歩ませてもらっていること。
痛感させられた一年でした。
一人でできることは、結局、何ひとつありません。

食べても寝ても、舞っても祈っても。
誰かと関わり、誰かの仕事や思いの上に成り立って、私がいる。

コペルくんの話を思い出します。
吉野源三郎「君たちはどう生きるか」(岩波新書)です。


人はひとりで生きるものではない。
私は、私の周りの人たちがいるから私なんだ。
地球が、全体でひとつなように、私たちも全員でひとつの生命体。
誰が抜けても足りなくなる。
もちろん、私自身も自分という人生の主役のピースです。



来年の大河ドラマ『真田丸』は、
桜月流もご協力をさせて頂いています。
こうして、モノをつくるのも、全体力です。


少し前に取材で、
こんな風に取り上げていただきました。



神の舞人とは、畏れ多いことです。
これは、自分たちへの神さまからのエールだと思い、
真摯に受け止めております。

目に見えないもの、
それを感じる心を常に忘れてはならない、と思っています。

自然界と融和するための剱舞が、美剱です。

スターウォーズが再燃していますが
フォースとは、よく言ったものです。
でも、世界が、あの世界に憧れるということは、
日本が憧れられているとも言える気がします。

桜月流/O-Getsu Ryuのやるべきことは、たくさんあると感じています。

神社には、伝統的な日本の姿が祈りと共に残されています。
私が神社で教わっていることは、非常に高度な日本の古き良き教えです。



こちらが、
私のお勤めしている東新町の氷川神社です。
夜、参道を登っていらっしゃると、
ジブリの世界かと思われるようなところです。



このお社では、めずらしく、冬に茅の輪がでます。
お正月七日まで、あります。
茅の輪による祓いをなされてから、
元旦のお参りができるという特別な神社。


また、境内には、江戸時代から続く井戸水を汲み上げるところがあり、
そこには不動明王さまがおられます。授与所の真ん前です。




鉄分が豊富で有名なのですが、さすが
ツルギの神でもあるスサノヲさまのお膝元です。
私もいつも有難く頂戴しております。

松風窓 改め 「みつるぎカフェ」でも
今年はたくさんのお客様、またお友達も得ました。
ピアノの小笠原育美さん、
タロットの武村貴世子さん
ルーンのマダムよしのさん、
日本画家の深田絵理さん、
そして、馬頭琴の美炎さん。
多くのアーティストさんとも深く出会いました。

美剱道場も、コアな新入門下がたくさんの増えて、
来年も非常に楽しみな 一門の輪。
技芸熟達と、剱を通した深き繋がりを心から祈ります。


剱は魂の徳を発動させる。

私たちの修練は日々幸せであり、
世界にも誇れる技芸であると思っています。

寺田倉庫さんとのプロジェクト
天王洲から発信するサムライアーツ(真剣)もスタートし、
本田有くんがプロデュースの 女性ツルギユニット「SA・KURA」の
稽古も始動。クールジャパンです。

お教えする学校や事務所も、今年は飛躍的に増え、
桜月流ノーインストラクター制度も来年から
新体制で国内外に羽ばたきます。

来年発表しますが、
某大学とのコラボレーションも発進し、
桜月流/O-Getsu Ryuは、輝きの時を迎えています。

皆さまも、よいお年を!
来年も、よろしくお願い致します!!