2016年1月17日日曜日

生まれてはじめて、日本画を描く!! 新年の新挑戦!!

じゃーん!!

深田絵理先生と、私の初の日本画・桜のひと枝 (御車返)です!


鳥の子の和紙に、墨で下絵を描き、
水干絵具を湯煎した膠とお水で溶いた
何とも懐かしく深みのある和の色で、色つけをしてゆくという工程。

まず、今日は、描きたい絵をトレースして写します。
御見本として、絵理先生が紫式部の絵を描いてきてくださいました。
これを、見本にトレースしてもよいのですが、
これは!大変!!

本日ご参加の、11名のうち、約半分の方がこの紫式部に挑戦されました。


この御見本は、日本でも縄文時代から土器などに用いられている
赤=弁柄(ベンガラ )のみで着色。
濃き薄き、墨を少しのせたり、水でぼかしたり、
ベンガラだけで、ここまで表現できてしまうのだ…。驚きです!




この日本画の絵が、
先生の実際の御見本です!

私は、全2時間のレッスン時間の中で、これを描くのは無理なので。
持参した「桜譜」の中から、《御車返》という名の優雅な品種の桜を
描く事にしました!


まずは、それをトレーシングペーパーでトレースします。




うーーっ。大雑把な下絵ですが、
まま、それは置いといて。

このトレースした絵を、鳥の子和紙に写します。
(私は、色を調整するメモ紙に最初写してしまって、大笑い!)

それを、墨でなぞります!!
下絵が完成したら、いよいよ、わくわくドキドキの色つけです!


ここにある色たちは、水干絵具です!
岩絵具を使うのは初心者には難しいので、
岩絵具が胡粉でうまく練られた? 水干絵具を使います。




これらの色は、みんな鉱物を砕いたもの。
孔雀石、磁鉄鉱、自然銅などなど。



さぁ、それでは!まず、膠を湯煎します。
人肌というか、触れるぐらい以上の熱さにしては
なりません!!(50度〜60度。70度以上にしてはいけません。)

これは、コラーゲン♡ ぷるぷるっ。
膠に水を加える、その量が少なければ接着力が強く、反対だと弱くなります。
そんな、アンチエージング・コラーゲンを
お顔に塗りたい衝動に駆られながら、とけて水溶性になるのを待ちます。



ぷるぷるの塊が、水のようにさらさらになったら…。
いよいよ、色たちの出番です!

今日は、ベンガラ がテーマです。

お皿に、ベンガラの粉を入れて
同量の膠を ぴちゃんと垂らします!



ベンガラをよくよく潰してダマをなくしたら…
膠と混ぜて、指でくるくるくるーっと色をの伸ばします!!



なんと、懐かしいような、なんという奥深い赤でしょうか。

筆にとって、色つけしてみますと、
濃き薄きが、夢のように広がります!!
先生の筆先は、魔法のようです!



じゃじゃーん!!
こうして、完成した私のはじめての日本画です!



★下の段中央 にあるのが、弁柄。茶色っぽく見えますね。
赤い葉に使用しています。

★その左の赤は、小豆茶。
桜のほんのりピンクに、少しだけ水に薄めつつ使用。

★弁柄の右の緑は、青銅。
萼や枝に少し使っています。

★上の段の左の黄色は、黄白。
雌しべに、ほのかに散らしてあります。

★上の段の右の白は、胡粉。
桜の花びらの内側に使っているのですが、
マットな白が小豆茶のピンクと混ざり合って、
ちょっとアクセントが効いています。(=絵理先生のご指導!)

以上、本日私が使わせて頂いた《和の色》は5色でした!!



先生が直してくださった濃淡のひと筆が、信じられないほど
いい風合いで。和紙の毛羽立ちや、水の含み具合が
何でもわかってしまって、ひょひょーいっと手直しして下さいます。

桜の花びら5枚の中心が、すーっと吸い込まれるような一点に
帰着するのですが、その点が、いざ描こうとするとぼんやりしてしまい…。
改めて、自然界の花の、二度と繰り返さない桜形の美を感じました。

でも、いざそれを描こうとしても、全然、わからない。
スラーっ、のペーっとしてしまう。
もっと、ゆらいでるんだなぁ。

そんな楽しい格闘をして。
2時間なんて、あっという間なのでありました!!

さて、皆さんの御作品群は、こちら!!



私と一宮がいないけど、集合写真!!



そして、
右の椿と紫式部が、絵理先生の御見本!
カッコいいーーー!!



そして、左の上の椿は、相澤ちゃんの。(さすが、天才肌!)
下の紫式部は、いっちゃんの。(袿に緑も重ねて、姫の顔がかわゆい!)


深田絵理先生、
本日もありがとうございました!!






みつるぎカフェの日本画教室は、
毎週第3日曜日10:00から。
初回は、3500円。二回目以降は、2500円。

いつからでも、ご参加下さいませ!!

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