今日は、紀尾井ホールで開かれたパブロ・カザルスによせるコンサートのお手伝いをすることになっていた。
カザルスホールを愛していた有名音楽家60名が集まっての大音楽会。
そのリハーサルを、福島から避難で赤坂プリンスへ来ておられる方々を
ご招待させて頂くという企画がありました。
いわきから子供と一緒に来た若いお母さん、
原発の職を失って東京へ転職を求めていらしたご夫婦…。
様々な方がおられました。
赤坂プリンスから紀尾井ホールまでの10分ほどの道のりを
皆さんと話しながら歩いた。
いわきナンバーの拒否の話、物資の届かぬ南相馬の話、
子供を心から心配するお話、年老いた両親は福島を離れないという決心。
いろいろと聞かせて頂いた。
本当に…試練をいっぱい抱えてしまわれた皆さん…。
だから、まず、放射能関連の無知から、福島の方々に失礼なことを言うのは辞めましょう。
反対の立場だったら、どんな気持ちがするか。
その想像力が、今の日本人に一番大事なことのように思いました。
皆さん、一流の音楽家の演奏を聞き、
とても癒されたと…おっしゃって帰って行かれました。
音楽をゆっくり聞く経験を忘れておられたようです。
そんな余裕がなかったのですね…。
音楽は人々の心を豊かに、癒してくれる最高の薬のひとつです。
いい音楽がいっぱい溢れたら、きっと平和な世の中が来ると思う。
今日は、私もリハーサルをご一緒に聴きながら、そんなことを思いました。
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