人数が少なかったので、自由に弓道場で稽古ができたのだ。

弓道場の神棚は、
とても時代を感じる。
この聖なる場所の最初から今までを、ずっと見守っておられるのだ。

弓道場に風が吹き渡ると、
紙垂がさわさわっと吹き流れる。
弓構えから打起して、
弓を引いてゆく瞬間に、風が通ってゆくと
弓の神さまが側を通ってくださったような感じがする。


この図は、矢を射る際の八つの基本動作。
『射法八節』を表している。
足踏み(立つ位置を決める)
胴造り(姿勢を整える)
弓構え(ゆがまえ/弦に指をかける)
打起し(うちおこし/弓を持ち上げる)
引分け(ひきわけ/弓を引く)
会(かい/狙いを定める)
離れ(矢を射る)
残心(ざんしん/矢を射た後の姿勢)
多分、会の時にはもう矢は決まっていて、
残心が美しい無駄のない形になっていれば、
その矢は的にスパッと、当たっているんだと思う。
左手と右手が、相反し合いながら互いに引きあって、
調和しつつ引きあえるといいんだと思う。
ま、そんなこと頭で感じてても
できるわけじゃないんだけど。
おお??? っていうささやかな瞬間がほんの超稀に
やってきて、「今の何だ!?」って思うけど
すぐにその思いは霧の中に消え去る。
剱舞も同じだけれど、
弓ははじめたてなので、超初心者の感動がさざ波のように
やってくるのだ。
急いで、自分撮りした弓。

射れば射るほど、
心が落ちついてゆく。
ゆがけは、鹿の革。
矢は、鳥の羽。
弓は竹と櫨。
命を頂いて、受け継いで、弓道するのだから
真剣に向かわなければならない。
桜の春まで弓道はお休み。
今日は、初春の射納めでした!
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