2014年2月14日金曜日

『鏡の舟の夢流し』、つつがなく 歌舞、舞い終えることができました。

今日は朝からの大雪だったので、
雪の舞になることはわかっておりましたが
あまりに吹雪くような雪でしたので…

旧暦正月十五日、『鏡の舟の夢流し』の歌舞
無事に舞い終えることができました。

これで、共に鏡の舟を書かれ皆さま、桜月一門と共に
一年良い夢が入って参りますことでしょう。
ご縁を頂戴している全ての皆さまにも
何かお裾分けできますよう、心を込めて舞って参りました。













「長き夜の遠の眠りの皆目覚め、波乗り舟の音のよきかな」
旋律にのせて、歌舞し、
昨夜書き、枕下にして寝た「鏡の舟・鏡文字」の紙を
お預かりした皆さまの分、全てを今年は雪に流しました。
本来は、海や川に流すのですが、
今年は特にこのような機会でしたので雪流しさせて頂きました。
(現在、和紙は水に溶けるものを使っております。)





古来の例に習い裸足で舞うことになっていますので
これもまた、雪の中のよい経験となりました。



夜見る夢と、未来を夢見る夢は、同じものだと祖母は言いました。
そして、夢は見るものではなく、見えるもの。
つまり、「夢を見る」ではなく、「夢に見る」ものなのです。

そして、この夢は、意味がなくて見ているわけではなく
意味があるから見ているのです。

一年に一度、夢流しをして、
新しい年に、たくさんいい夢が入ってくるように準備をする。
この行事はそういう意味を持つ、おまじないのような風習です。

ほんの昭和初期までは、大晦日になると
宝船の絵を売る人が来て、皆、それを買ったと言います。
この祖母の教えと、つまりは同じことです。

夢は、見たくて見られる内容ではないし
続きを見たくても、思い出せなくても、仕方のないもの。
しかし、不必要ならみるでしょうか。
必要だから見るのです。
それは、とても大切なメッセージ。
大切なビジョン。

人が生きてゆく上で、とても大事なことなのです。

皆さんも、来年はご一緒に「鏡の舟の夢流し」なさいませんか。
きっと、清々しい気分になられますことでしょう。




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