ヒメホタルに会いました。七月のことです。

ホタルは写真に残すことができません、いつも。
でも、この中にすごく小さくポツンと
田んぼの上に浮かぶ姫ホタルくんがひとりいるんです。
写真をよーく見ると…見えるんです。
私の近くにたくさんいて、お月さまのしたの方
田んぼの上に ふーわっふーわっ と飛んでいたホタルくん。
美しかったな。。。
彼らと一緒にいると、同じ呼吸になっちゃう。
だから、一緒に生きてる、同化する感じ?錯覚?状態になる。
ヒメは小さいホタル。
ただでさえ、ホタルは幻想的なのですが
ヒメを見てると…本当にかそけき小さな光の明滅で
なんか胸が締め付けられるような美しさに
時を忘れてしまうんです。
私は、ヒメホタルが一番好き。
今年も手の中でたくさんのホタルが光りました。
文学で、蛍の話というと、やっぱり『源氏物語』の中の玉鬘を御簾の中で
照らすシーンを思い出しますが、あの蛍も源氏や平家ホタルより
姫の方がほのかでいいな、と思います。
桜の花びらが咲き散る中での撮影とか、
マジックアワーの砂浜での舞とか、
火と仮面の中の縄文ツルギサイとか。
セットでは組めない、自然界のロケーションがあります。
次回の大阪での公演は、和ロウソクのの中で演じますが
いつかホタルたちの中で剱舞ってみたいな。
その時は、ヒメがいいな。
今日、この写真を整理していて、
そんなことを考えていました。
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