2012年9月2日日曜日

今年見た ホタルのこと。ヒメホタルのこと。

今年は、十三夜の月が輝く夜に
ヒメホタルに会いました。七月のことです。




ホタルは写真に残すことができません、いつも。
でも、この中にすごく小さくポツンと
田んぼの上に浮かぶ姫ホタルくんがひとりいるんです。

写真をよーく見ると…見えるんです。

私の近くにたくさんいて、お月さまのしたの方
田んぼの上に ふーわっふーわっ と飛んでいたホタルくん。
美しかったな。。。

彼らと一緒にいると、同じ呼吸になっちゃう。
だから、一緒に生きてる、同化する感じ?錯覚?状態になる。
ヒメは小さいホタル。
ただでさえ、ホタルは幻想的なのですが
ヒメを見てると…本当にかそけき小さな光の明滅で
なんか胸が締め付けられるような美しさに
時を忘れてしまうんです。


私は、ヒメホタルが一番好き。
今年も手の中でたくさんのホタルが光りました。

文学で、蛍の話というと、やっぱり『源氏物語』の中の玉鬘を御簾の中で
照らすシーンを思い出しますが、あの蛍も源氏や平家ホタルより
姫の方がほのかでいいな、と思います。

桜の花びらが咲き散る中での撮影とか、
マジックアワーの砂浜での舞とか、
火と仮面の中の縄文ツルギサイとか。
セットでは組めない、自然界のロケーションがあります。

次回の大阪での公演は、和ロウソクのの中で演じますが
いつかホタルたちの中で剱舞ってみたいな。
その時は、ヒメがいいな。
今日、この写真を整理していて、
そんなことを考えていました。

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