嬉しくて。

舞台が終わり、舞台稽古を離れて、
こうして剱の鍛錬のために
上級者たちが道場に集っているわけですが。

なんと、全員が
上達していることでしょう。



かなり難しい話をしましたが
衣川幻想に入った一年前では、皆、わからなかったことだと思います。


松井桂子も相澤美千子も決して
持つて生まれた身体能力が高かったわけではありません。

こうして、見渡すと…
私は嬉しい。

レッスン生ということではなく、
レッスン生から舞台を目指し、
共に舞台稽古に入った者たちの中で
沢山の者が、桜月流を辞めました。

特に、男子は今は、厳しい世界に残るのは難しい。
沢山の男子が、心が折れたと言って辞めてゆきました。

その時、その時、私はやはりショックを受けます。
自分たちの教育側面の力のなさに
うなだれることは、少なくない回数でありました。

でも、こうして
ここに集う皆の、伸びやかな技術向上をみて。
胸が熱くなりました。

やっぱりほとんど女子ではありますが、
でも、本当に、こんなにも皆上達していること
すごく嬉しく思いました。

感謝の気持ちでいっぱいになりました。