2014年5月5日月曜日

真剣「月の古刀」 による 『法剣の儀』について。桜月流/O-Getsu Ryu 神谷美保子、戸田朱美、相澤美千子

これは、非公開 限定100名のお客さまにご披露する会。
私は、真剣の日本刀を手に剱舞をしています。

『静や、月に咲く』という作品を
私、神谷美保子と、戸田朱美、相澤美千子と共にご披露申し上げました。














冒頭、桜月流では師範についで最高位の剱位を持つ
戸田朱美と相澤美千子によるアート作品の美剱からの幕開きとなりました。

戸田朱美は、柔らかさと力強さの共存がその最大の特徴。
身体の構造と運用を熟知した感覚がその剱を際立たせます。






続いて、相澤美千子。
彼女の剱に対する真摯な情熱は、生まれ持った身体性をも大きく変えて
しまうほどの力を有していました。剱の刃に全身の力を乗せて振る
袈裟と斬り上げは男性を凌ぎます。






二人の勇姿。









そして、作品のクライマックスは、『法剣の儀』でした。
私が手にしているのは、室町時代の僧兵のものであったという言われる
日本刀「月の古刀」。

満月の美しい夜、桜の舞い散るにあわせて、
私がはじめて手にして振り染めた真剣です。

『法剣の儀』は、密教の作法。
1999年に七日間の不眠不休の断食行によって免許皆伝を頂戴した
剣祓いで結界をはる作法です。

まず、法剣の唱え言葉を唱えます。
古語であり、非常に厳しい語調の言葉を唱えます。





そして、光の文字をいれ、
九字をきり、不動明王の真言を唱えます。
密教の作法なので、「身・口・意」が極意奥義。
私も、この日のために山籠りをしてからのぞみました。

そして、剱祓い。
抜き胴でひと太刀、斬り祓います。


















都会の片隅、ここ天王洲において、
わずか20分でありながら
桜月流/O-Getsu Ryuが「剱とヤマト歌」によって
神秘的な日本の精神性と技を鮮やかに映し出した
ひとときであったと思います。







桜月流/O-Getsu Ryu
『静や、月に咲く』 @ 天王洲テラトリア

出演: 桜月流美剱道 宗家 神谷美保子、 戸田朱美、相澤美千子
音響: 岩野直人
照明: 大澤靖生
舞台要員: 一宮由紀子、吉田理恵
撮影: 牛尾好宏






0 件のコメント:

コメントを投稿