2011年8月15日月曜日

小さな赤ちゃん雀のお弔い

今日は、私が大切な人に送ったメールの一部を抜粋して、
記事とさせてもらいます。
もう一度、この体験をブログとして書くことができないからです。

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夕方、雀の雛が真夏の歩道に倒れ臥していました。
やっと羽が生えたばかりの小さな雛でした。
ばったりと倒れていました。
形は、ペンギンの雛とそっくりです。まだウカンがあって、でもはっきりと雀の子でした。

環七から少し入った車の往来の多い道。
その歩道に、その赤ちゃんは倒れていたのでした。
でも、生きてました。

私は車で急ぎ病院に運びました。鳥類を診てくださる獣医さんは少ないです。
あれこれ電話をかけて、杉並区桃井のエルム動物病院の先生が診て下さることになりました。

しかし、私の手の中で、その子は動かなくなりました。
小さなやっと生まれたばかりの雛だったのに。

スポーツドリンクを口に含んであげました。
少しコクコク飲みました。
でもだんだん体温が落ちてきて、何回も苦しそうにしました。

最後、お母さんにご飯もらう時みたいに大きくお口を何度もあけました。
そして、もう動かなくなりました。

病院に着きました。
お医者さんに見せると…なぜか…。
少し目をあけました。
でも、もう動きませんでした。

お医者さんにも、残念でしたね…と言われました。

さっき、埋めてあげました。
巣の近くの公園です。
木の実がなったピンクの花の木があったので、
お花を頭にいっぱい敷いて木の実を入れてあげました。
パンも入れてあげました。
天国で大きくなったら、きっと食べれると思います。
お月様がきらきらとチビちゃんを照らしてくれました。

すごく可愛いお顔の赤ちゃんでした。
満月に召されていきました。

もう1羽、このチビちゃんのお兄さんがいます。
その子がもともとは騒いでいたのです。
うちの子に比べると、少しおとなしい、でも人なつっこい子です。
私が持っていたメロンバームクーヘンをたくさん食べたので、
メロンと名付けました。

この子は元気にして放そうと思います。
3時間いましたが、お母さん雀の姿は見えませんでした。

都会には木がないのです、土がないのです…。
だから、皆、電柱で子育てをするんです。
でも、電柱の下には、土や草がない。
だから巣立ちに時間がかけられないし、不自然に暑い。
脱水するし、大きな動物や車や自転車から、身を守るための茂みがないのです。

すずめさんたちは、みんな、人のことが好きなんです。
人のいるところにすずめはいるのです。山奥にはいない。
だから、人のまわりには、木と土が必要なんです。
鳥達が生きてゆく為に。
小鳥たちがいない世の中になったら、もう人は住めません。
草木も虫も育たぬ場所に、鳥はいません。そんなところに人も住めないのです。

鳥は、人が生きる環境のバロメーターなんです。
本当です。
あの美しいさえずりは、私たち人間に幸せな生活を約束してくれる「しるし」なんです。
人の近くにいるすずめさんは、だから、一番のバロメーターなんです。


私はずっと泣いていたので、目が腫れてしまいました。

今、メロンはカゴの中で寝ています。
明日、超早朝に鳴くと思います。

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