2011年1月3日月曜日

鎌倉鶴岡八幡宮 秘術「御判行事」を授かる。













源頼朝公ゆかりのかの地にて
「衣川幻想」の完成版を
我が桜月流に作品化させて頂くことのお許しと、
一門一同の技術向上、公演の成功祈願をして参りました。















これは、新春の7日間だけ戴ける秘術。
静の舞で有名な舞殿から、
高き御本殿を仰ぎ見つつ祈り願う法です。















玉串奉天し、神官様の前に立つと…
唱え言葉と共に御神印を額に押してくださいます。
そして、牛王宝印(ごおうほういん)の神符を
授けてくださるのです。
その時、巫女さんが鈴の音が空へと響き渡り
その清々しいこと、心にいっぱい広がります。




















この御神印は、古くは誓約書に使われていたもので
戦場に向かう戦国武士も出陣に際しこの御神印を
戴いたと伝えられています。

この秘術を授けて頂きました。 

桜月流にとって、この鶴岡八幡宮さまは
とても思い出深い地です。
2005年、桜月流10周年の記念式典を
創流日である七夕の頃に開かせて頂き、
この舞殿で一門の剱舞奉納をさせて頂きました。

あの日、この舞殿をスキ渡る風が
私たちの衣の袖を揺らしてくださったこと
忘れることはありません。


さて、桜月流の次回作品「衣川幻想~完全版~」は、
義経と弁慶、そして、頼朝を中心とした物語です。

ここ、鶴岡八幡宮は頼朝が興した鎌倉として
幕府を興した場所。
そして、義経にとっては、兄頼朝の不興をかって、
入ることを許されなかったために…切に思い焦がれた場所。

頼朝が祀られている白旗神社も、ご本殿の東にあります。

今年、桜月流がこの兄弟の歴史を基とした作品を
上演するからには、
やはり、御兄君頼朝公と御弟君義経公、そして弁慶。
この御方々のお守りがなくてはなりません。

本日、かの地にて「御判行事」の秘術の作法に預かり、
心が静やかになりました。

応援してくださる皆様にも、同じ、ご加護がありますように。















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