2013年7月19日金曜日

真夜中の病室で。




身体を横たえると、肺が重力で背面に引っ張られるからなのか、
傷口が引っ張られるからなのか、痛いので。
術後すぐの痛み止め点滴を外して後は、
一度に長く眠れることがありません。

私はカーテンの一部をこっそり開けておくので、
ベッドに起きて空を見ます。

ネイティブアメリカンの
「お前はお前が食べたもので出来ている」の言葉がこだまします。

あの腫瘍も、私が食べたもので出来ているとするなら、
一から食を見直さなければならない、と本当に思います。

食事は玄米と有機野菜に切り換えました。
あと、烏龍茶三昧だった私ですが、水を飲むことにしました。

というのも、手術後「水」しか欲さなかったからなのです。
ぎりぎりで人が欲するものって、絶対必要だからじゃないでしょうか。
そう決意した早々、門下の牛尾くんが富士山の湧き水を汲んできて
くれたのでした。それを、有難く頂いています♡


あと、ストレス。
私は好きなことだけやって生きているので、
ストレスはない人間だと思っていました。
でも、夜昼関係なく、地球の回転と逆らうような生活をしていると
心は楽しくても身体は悲鳴をあげながらストレスとなり、
より向上したいと走れば走るほど「楽しい」と表裏のストレスが
あったのかもしれない...。

例えば、パイプオルガンの練習をはじめた頃、
足の練習をし過ぎて、腰を伸ばしました。
両手は楽譜通りに動いても足のシナプスが通らない。
泣きながら弾いてました。
何でいい瞬間に動かないの!? 何で何で!?
これは二刀と同じだ。舞わなきゃ弾けるようにはならない。
まだ初心者なのに、足をペシッて叩きながら、
気がつくと何時間も弾いていました。

私が何かの集中状態に入ると、よく子供みたいになってると言われます。
子供って、何か遊びを見つけると何時間でも日がな一日
それをやっていますよね。

iPadを始めた時も、眼科に行くほど集中して没頭してました。
操れないと仕事に使えないし、ブログの書き方、FB、Twitterも
これで覚えたかったので。
何でわからないんだろ? 何でできないんだろ?
もっとできたい!もっと知りたい!


でも、これってストレス??

もしかしたら、ストレスっていうのは仕事先の人間関係とか、
締切に追われる切迫感とか、そういうこと以外にも「楽しい」の
表裏ストレスっていうのがあったのかな...。

私は「待てない」人間なのです。
カップラーメンの3分が待てない。お鍋の蓋をすぐあける。ハノンが嫌い。最初からとりあえずの音がでない楽器は嫌い。
やりはじめたら終わるまで寝ない。
はじめたら、すぐに多少なりとも結果がでないと嫌なんですね。

「待てない」...本当は熟成期こそ大切なのにね。

だから、つくづく私は教育者に向いてない。
桜月流に松木・石綱・昌志がいなかったら、
今の一門は存在していないです。
吉田・朱美、相澤、一宮などは、我が弟子ながら本当によく
後輩たちを教育、指導てくれます。
私は人に、仲間に、弟子に本当に恵まれてきました。

こんなことを身にしみてわかった。
これは、私の生まれ変わりです。

よい食と、地球の回転に則した生活。
技芸としては桜月流美剱道の中に、
ライフスタイルとしてはカフェ松風窓の中にも反映されると思います。

痛みが引いてきたので、眠れそうです!!





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