2011年2月8日火曜日

気が強い げっ歯類!?

まだ、剱舞をはじめる前のことですが。
中学生の時の話。お弁当を食べた後、5時間目が始まる前、
友達のナナちゃんが言った。

「あのさ、かこんの顔ってさ、気の強そうなげっ歯類みたいだよね。」

けだるそうに、茶色でサラサラした長い髪をかきあげながら…
ナナちゃんは低い声でそう言った。

私の幼名からのニックネームの変遷は、
小学生まで「みーちゃん・茶々・牛若」 中学&高校「かこ→かこん」 大学「アニス」。
ま、私は子供の頃から気が強い。

ナナちゃんは、とても真っ直ぐな人で、頭も良いけどちょっと不良っぽさのある
いかにも男子にモテそうな女の子だった。(うちは女子校だったけど)

私は、生物の授業で聞いた「げっ歯類」なる言葉を思い出し
「気の強そうなウサギみたいな顔だね」って、ナナちゃんは言ってるんだよなぁ…
と、いきなりの発言にハッと驚きながら考えをめぐらせていた。


私は自分の顔の話になる度に、今でもこの言葉を思い出す。
私は、きっと気の強そうなげっ歯類みたいな顔なんだろうな。

それで、ずっと後になってからだけれども図鑑を見ていて
すごく気の強そうなウサギさんを発見した!!


ナキウサギだ!

彼らは、日本では北海道だけに生息する
小さなウサギで 、なんとも可愛らしい声で鳴く。

ぜひ、ナキウサギの声を聞いてみて下さい!! 
小鳥さんみたいに鳴くんですから。

氷河時代にシベリア大陸から北海道にやってきたので
「生きた化石」と呼ばれています。化石とは言っても、
その生命力は全然褪せることなくて、超イキイキと
生きてる化石なんですけどね。

こんな風に、山の高い寒い所にいて
哲学的に空や山裾に向かって
可愛らしく構えて力強く鳴きます。

スタイルは丸々してキューティですが、
こんな小さな身体で厳しく寒い場所で
キッキッっと高い声で鳴くんですから、
それは相当に気が強いと思うんです。
ふにゃふにゃした気持ちでは、鳴けません!

だから、気の強いげっ歯類っていうのは、こういうウサギなんじゃないかと。
私の特徴である小さいということも手伝って…、勝手にそう思ったわけなのでありました。

そんなナキウサギ…
2007年に、レッドリストの絶滅危惧種に指定されてしまいました…。
温暖化で、住める場所がなくなっているのです。

私のお友達たち…助かって欲しい。心から願います。

私たち人間は、自然界との調和的な生き方を…少しでも選びたいものです。
小林達雄先生がおっしゃるところの、縄文人のような心持ちで生きたらきっといいんです!
ストリクトになるのはよくありませんが、これらの問題に心を向けないのもよくありません。

0になったら、もう生まれてはきません。
0と1は、全然違うのです。

だから、北海道は遠いから関係ないと思わずに、いい思いを巡らせたいものです。
近い所、身近なところからの小さな影響が、きっと北海道へ、地球へ、宇宙へと
関わり繋がってゆくのだと思います。

ナキウサギさんのこと、皆で心にとめてゆきましょう。

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