2011年2月18日金曜日

鏡の舟の「夢流し」


今日は、十六夜(いざよい)の満月です。
新月から数えて16番目のお月さま。
昔だったら、昨日の15番目のお月さまを 
望月(もちづき)と 言っていましたが
現代では月齢が詳細にわかるようになったので、
今日が一番Maxに膨らむ月としての、望月=満月となってます。

旧暦の1月1日は、つまりは新月ですよね。
そこから、毎日、お月さまの数を数えて…
14番目のお月さまになった夜。

おばぁちゃんは、毎年、私に「夢流し」をさせました。
まず、「舟の絵」と回文になっている「唱え言葉」を鏡文字で書きます。
鏡文字で書くというのは、両手で同時に左右対称に書く法で、
真ん中に舟の絵を一筆書きで鏡のように書き、
そのまわりに両手で半円ずつ和歌を鏡に映したようにして書きます。

その図は、遠くから見れば、
大きな円の真ん中に、小さな舟が背中合わせで2つ並ぶ模様に見えるでしょう。

とにかく、そんな図を書いて…。
14番目のお月さまが出ておられる間にその図を枕の下に敷いて寝るのです!
すると、その舟が、わるい夢を全部持っていてくれて、また新しい夢が入って来る1年となる…というのです。
それで次の日、15番目の望月の夜、その図を書いた紙を、水に流すのです。海とか、川とかに流します。

昨晩が、その15番目の月でしたから、私は大雨の中、前の晩に敷いて寝た「鏡の舟の夢流し図」を
轟々になっていた川の上流に流したのでした。
(昔は、普通の和紙に書いて流していましたが、今は、水に溶ける特別な和紙に書いています)

おばぁちゃんは、言いました。

「不必要やったら、夢は見いひん。必要やから、人は夢を見る。だから、夢は大切にせなあかん。」

だから、私もメンバーも、毎年、この「夢流し」をしています!
写真は、去年のモノです。川辺です。
今年は、ビショビショで写真どころではありませんでした!!

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