2012年10月1日月曜日

仲秋の十六夜に

仲秋の十六夜。


銀色に照り輝いて、
私の髪も腕も、すべてを包み込んで影になり伸びてゆく。

こんなにお月さまが明るい山の夜。
都会では感じられないな。


お月さまが、山や川や道や全てを銀色に覆ってゆく神秘。
ひとつの街灯がなくても、全てが幻想的にきらめく。

何なんだろう。月光というのは。
空が月でほわっと明るいから、山の端が全て見える。
手のひらも、指と指の隙間も、全てが線という境界線を持たずに
しかし、はっきりと浮かび上がる。

銀河鉄道の夜みたい。

白鳥座もベガとアルタイルも輝いている。

これは夢だな。そういう気持ちになってくる。
十六夜が刻刻と昇ってゆく。

月光を浴びて、地球に住むすべての生き物が
その心、精神、内側、魂を育まれているのだと確信する。

お月さまの光を浴びて、私たちは新しく夜毎に生まれ変わる。

そう感じる。
そう感じた。





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